RELEASE NEWS – d-girls

d-girls、最新アルバム『START!!』が完成。メンバーが全曲解説!!!!!  4月23日に会場/通販スタイルで発売するd-girlsの最新アルバム『START!!』。この作品は、d-girlsのプロデュースを担うdenchu氏が、d-girlsのために作った楽曲のみを集めた作品(denchu氏はいろんなアイドルに楽曲提供をすれば、d-girlsもdenchu氏プロデュースのもと、様々な作家の楽曲を歌っている)。  アルバム『START!!』には、最新歌を中心に据えながらも、d-girls活動初期から歌い継いできた曲たちも収録。結果的に、d-girlsとして き8年強の歩みを集約した作品にも仕上がっている。  このたび、メンバーが全曲解説をしてくれた。それを以下に紹介したい。  『natural』瀬戸千花  プロデューサーのdenchuさんから、フジテレビ系全国ネット「全力!脱力タイムズ」エンディングテーマとして流してもらえる話をまとめてきたから、そこに向けて前向きな歌詞を書いて」と最初に言われました。番組自体がニュース番組風だったから、報道が流れてくるのをイメージして、Aメロの歌詞に「嬉しい言葉 聞こえたり 悲しい言葉傷ついて」と書きました。同時に、まだ作詞をして間もない頃だった事もあって、当時のわたしの伝えたい思いをダイレクトにぶつけた内容にもしてあります。 今もわたしの気持ちの根底にあることですけど、「みんなと違ってていいじゃない」「今のままでいいじゃん」「自分は自分でしかないんだから、人と比べる必要はない」という意志や想いを、『natural』には記しました。ご存じの方も多いですが、わたしはアニメファンのようにヲタク気質の強い性格。以前はキモい存在として扱われていましたし、そこを気にした時期もありました。だけど、それも含めてのわたしだし、そういうわたしをたくさんの人たちが認めてくれている。そういう想いも軸に据えたうえで、「一人一人が特別な存在なんだから、自分らしくいようよ。そんな君らしい姿も、わたしから見たら輝いた存在だから」という想いを『natural』には書いています。 『trust me』斉東由奈 わたし自身、落ち込みやすいネガティブな面も持っています。しかも飽き性だから、同じことをずっと続けてゆくこともできない性格でした。そんなわたしが、時に落ち込むことがあっても、ずっとd-girlsのメンバーとして続けているのは、ファンの方々や、メンバー、スタッフさんたちの支えだがあったからこそです。でも一番は、わたし自身が折れない心を持てるようになったこと。今でもネガティブな気持ちへ陥ることはあります。だけど今は、「強くいたい」というポジティブな気持ちにもなれれば、しっかりと前を向いて進みたい自分でいることができる。そんな、わたしの感情を『trust me』には書きました。 『Monopolize』百瀬めい  わたしの初めての作詞曲でもあるんですけど。それ以上に、百瀬めい生誕祭のときに、わたしが歌うことを前提にdenchuさんに作っていただいた楽曲だったのが、すごく嬉しかったんです。  それまでにも、わたしがリードを取る楽曲はありましたけど。今までは、先に歌っていた方がいて、その楽曲をわたしが受け継ぐ形ばかりでした。しかも、わたしの目標は作詞をすること」と掲げていたから、百瀬めい初のメイン曲であり、初の作詞曲という夢が『Monopolize』で一気に叶いました。  d-girlsの中には、あまり恋愛系の歌がなかったのと、わたし自身が独占欲の塊みたいな性格だから、独占欲剥き出しの歌詞を書きたいなと思いました。わたし、アニメヲタクなんですけど。自分が大好きな作品に登場するキャラクターのことを思いながら『Monopolize』を書きました。 『Distance』杉本よしみ 歌詞のタイトルへ、『Social distance』と名付けたいくらいでした。今も、いろいろ制限や制約は多いですけど。一時期は、本当にお客さんがライブ会場に足を運ぼうにも運べない環境があれば、「無観客ライブ配信」も経験しました。お客さんを目の前にしてライブができない状況が続いているときは、いつもなら目の前にいる人たちが誰もおらず、「あの人もいない、この人もいない」と寂しかった想いも感じていました。そんな、当時の気持ちを『Distance』には素直に書いています。恋愛風にも捉えられる書き方をしているから、そこは、聴く方それぞれ自由に受け止めてもらえたらなと思います。 『stream』瀬戸千花  メロディーを聞いたときに「ここは、同じ言葉を繰り返してほしいんだろうな」という意図が伝わってきました。だけど当時は変な反発心もあったのか、求められているのをわかりながらも、あえて繰り返しを使わずに書いたんですよ。そうしたら、「ここのメロディーの部分は同じ言葉を繰り返してくれ」と言われ、それで「きっときっと」「もっともっと」など、繰り返しの言葉も多用する歌詞にしました。個人的には、「強い風は雲を 動かし 晴れ間見え いつかは きっと」の歌詞を気に入ってます。 『destination』斉東由奈  『destination』は完全にファンの方々へ向け、ステージに上がったときに湧き出る気持ちを書きました。結果、わたしからファンの方々へ向けた手紙のような内容にもなりました。 『only once』杉本よしみ 少し早口でラップのように歌うAメロの場面では、ちょっと強気な歌声にしたところにも注目してください。 歌詞に「You only live once=人生は一度きり」と書いたように、「限界を超えていけ」という想いも伝えていけたらなと思っています。 『Dream on』杉本よしみ 『Dream on』の作詞のときにお願いされたのが、「希望に満ちた明るい内容」ということでした。ちょうどサラちゃんがd-girlsの候補生として入ってきた時期だったことや、アイドル性の高い曲調という理由もあって、「同じ夢を持って出会えた仲間だから一緒に頑張っていこうね」という気持ちや、ともに未来へ向かおうという思いで歌詞を書きました。 『moment』杉本よしみ  d-girlsの2ndシングルの表題曲になった楽曲でした。あの当時、桜塚やっくんさんがお亡くなりになって以降に活動していた美女♂menZさんとライブでご一緒する機会が多かったこともあって、「人が亡くなる」ことを考える機会も多かった時期でした。  亡くなった方はもちろん、距離的に会えなくなった人、会いたいけど、いろんな理由があって会えなくなった方など、『moment』では「会いたくても会えない人」をテーマに、「この歌が、今は会えなくなった人にも届いたらいいな」という思いを込めて書きました。そこへ、moment=一瞬のように「ライブという一瞬一瞬の楽しい時間を大切にしていけたらいいな」という思いも加えています。 『START!!』瀬戸千花  応援してくれるみんながわたしを認めてくれたことで、今のわたしが形作られてきたなと感じています。そこへの感謝の思いも書きつつ。最近ライブに来なくなったお客さんや、以前はd-girlsのライブを見ていた方々に、私たちの存在か大きく光輝くようになったとき、「昔、応援していたグループが、今も頑張ってるんだ」と思って欲しいんですよね。私たちは、これからも変わらずに夢を追いかけながら、自分たちの道を進み続ける。今は離れてしまった人たちと、ふたたびd-girlsのライブを通して会える場を守り続ける意味でも、私たちはd-girlsというこの場所で頑張り続けるよという意志や思いも『START!!』には込めています。 プロデューサーのdenchuさんが言うには、「今ここがスタートラインなんだ」の言葉から、「アルバムタイトルは『START!!』しかない」と思ったそうです。私たちも、その気持ちはわかります。百瀬めい  ジャケット写真にはサラちゃんを含む5人で写っているので、 まさに、ここから5人のd-girlsが始まる」って気持ちにもなれるからね。崎山サラ わたし、『START!!』は勝手に自分の曲と思っている節があります。理由は、この曲を初披露したライブのときに、わたしの正規メンバーへの昇格が発表になったからです。まさに、「この曲を手に、5人のd-girlsが新たにスタートを切るよ」というタイミングにもなったことから、わたし自身も『START!!』への思い入れは強いです。 『Voyage』杉本よしみ 『Voyage』は、d-girlsナンバーの中で唯一のタオルをまわす曲。一緒にタオルをまわしながら盛り上がろうという振りにもなっています。瀬戸千花 『Voyage』でも「ここから始めよう 例えば 地図のない航海」と歌っているように、『START!!』と同じく「ここから始めよう」という曲です。  今年より、候補生だった崎山サラも正規メンバーへ昇格。改めて新体制でスタートを切ったd-girls。新たな始まりとなるアルバム『START!!』。一度、耳にしていただきたい。 TEXT:長澤智典 アルバム『Start!!』d-girls 発売日: 2022/4/23価格:   3,000(税別)品番: FDCD-0020発売元: フューチャードライブ株式会社 d-tranceから始まる数々のユニットの楽曲を引き継いできたd-girlsですが、今回のアルバムはd-girlsとして書き下ろされた楽曲のみで構成されたオリジナルアルバムとして発売になります。正規メンバーとして昇格した崎山サラは、ジャケット初登場!Continue reading “RELEASE NEWS – d-girls”

LIVE REPORT – 山川陽彩

山川陽彩がかけた歌の魔法が、心に閉まっていたいろんな想い出の景色を引き出していった。  NEO歌謡曲シンガーとして活動中の山川陽彩。ここへ至るまでにもツイキャスを用いてライブ配信を行ってきたが、ついに観客たちを目の前にしてのライブ活動もスタートさせた。記念すべき始まりの場となったのが、9月27日、新宿ROTTを舞台にしたRELENT Sounds vol.6 レコ発だよ全員集合!への出演。  ライブは、『心配しないで僕ならここにいるよ、お道化たピエロになって君のために歌うよ』・・最近の山川陽彩の楽曲を多く手がけているアッキーこと清水彰範の手がけた「ピエロ」のサビから幕を開けた。冒頭から低音の効いた歌声を奮わせ、彼はマイクスタンドに置いたマイクを両手でギュッと強く握り、キリッとした表情で前を見据え歌っていた。とても大らかで温かいUKロックと歌謡メロが融合した楽曲だ。陽彩は、思いを届けたい大切な君へ向け、優しくエールを送るように歌う。とても声量ある歌声だ。でも、雄々しいのではない。大きな愛で包み込むような包容力を持っている。サビ歌で大きく手を振り歌う姿を見て、フロアにいた人たちが自然と手を振りだしていたのも、彼の歌声に心引き寄せられたから。曲が進むごと、その歌声にはおおらかさが増していた。  「俺からのメッセージソング、心を込めて歌います」の言葉を受け、次に披露したのが「愛をください」。閉塞した殺伐とした今の時代だからこそ、この歌が、とても胸にジンと染みてきた。楽曲自体は20年近く前に清水彰範の手によって生まれ、K-POPスターのパク・ジョンミンなど多くの歌い手がカバーしてきた楽曲だ。その歌を陽彩は、少し掠れた伸びのある歌声を魅力に、触れた人たちの心をギュッと抱きしめてゆく。ときに気持ち崩れそうな歌声で、ときには雄々しき声を上げ、みんなを未来へ導くように陽彩は「愛をください」を歌い上げていた。悲しさを背負った人たちに変わり、思いを解き放つように歌う陽彩。生まれた意味や、この時代の中で生きる意味を、この歌は問いかける。『生まれた意味、生きてく意味、知りたいから・・君の心に・・僕の心に・・愛をください』悲しみがたくさん渦巻く今の時代だからこそ、陽彩の歌う「愛をください」が、心に一筋の光を注ぐ歌として響いていた。  70年代フォークロックの香りも抱いた「紙飛行機」を、陽彩はみずからの青春時代を懐かしむように歌っていた。彼が見ていたのは目の前の観客たち。でも、その視線の先には、自分が夢中になっていた青春時代の姿があった。聴いている側も、少しノスタルジーな気分を胸に、山川陽彩の歌声を記憶のページをめくる指先に変え、懐かしい想い出に浸っていた。『戻りたい・・戻れない・・解ってるけど・・君と僕の紙飛行機・・あの夏へ飛ばそう』歌詞に合わせ、腕や指を使って想いを示す動きや、胸にジッと手を当て想いに浸る姿も印象的だ。『いつか笑顔で・・君に会いたい・・』大サビで空へ想いを飛ばすように熱唱したときの歌声が、胸をしめつけた。世代を超えて誰の心にもある青春の淡い傷みを呼覚ます陽彩の声こそが、唯一無二の武器なんだろう。   最後に届けたのが、今の山川陽彩の顔となる「あの夏の約束」。過ぎ去った夏を少しだけ連れ戻すように、陽彩は歌っていた。それまでのキリッとした表情とは異なり、「あの夏の約束」を歌うときの陽彩は笑顔だった。切ない想い出を前向きに受け止めた楽曲だからこそ、陽彩も、愛しい大切な人へエールを送るように、光携えた歌声を届けてくれた。ゆったりとしたおおらかな楽曲に触れながら、この歌でも、在りし日の眩しい想い出に浸っていた人たちも多かったろうか。  山川陽彩の歌は、たとえ切ない歌でも、未来を見据えた曲でも、触れた人たちの心にかならず景色を映し出す。陽彩の歌う楽曲をキーワードに、その歌や言葉から導かれた、その人が浸りたい風景を心の中へ映し出してゆく。心の中に埋もれかけた様々な原風景に柔らかな彩りを点けるような不思議な歌声。   ノンストップで4曲を歌い上げた。イントロやエンディングに乗せて、最小限のMCのみの構成。歌声と作品だけで勝負をする陽彩のライブスタイル。短い時間だったとはいえ、そのときだけは現実を忘れ、夢に浸っていれたのも山川陽彩の歌声がかけてくれた素敵な魔法があったからに違いない。PHOTO:写真家かでぃTEXT:長澤智典 ★インフォメーション★ [ 山川陽彩LIVE情報 ]10/14(木) 新宿ROTT10/24(日) 新宿ROTT10/30(土) 下北沢LOFT11/9 (火) 下北沢Laguna11/21(日) 下北沢LOFT11/25(木) 赤坂navey floor12/11(土) 下北沢LOFT 山川陽彩 Official Sitehttps://yamakawa-hiiro.com山川陽彩 Twitterhttps://twitter.com/hiiro_yamakawa「あの夏の約束~Acoustic ver~」サブスクリプションhttps://linkco.re/5Rrvd1au山川陽彩 ツイキャスhttp://twitcasting.tv/hiiro_yamakawa山川陽彩Amebaブログhttps://ameblo.jp/yamakawahiiro山川陽彩 公式Youtubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCi78FUNr7uAayzNW_Io-0Uw山川陽彩 Instagramhttps://www.instagram.com/hiiro.yamakawa/山川陽彩エージェント(株)オクターブミュージックhttps://octave-music.com/hiiro-yamakawaセットリスト「ピエロ」「愛をください」「紙飛行機」「あの夏の約束」

NEWS – コンビニ推進アイドル(仮)

みんなの生活のオアシス、コンビニで「僕のヒーロー」を流し、みんなの心を元気にしたい!!コンビニ推進アイドル(仮)、クラウドファンディングを間もなくスタート!! 2020年12月19日にデビューワンマン公演を行い、活動をスタートさせたコンビニ推進アイドル(仮)。定期的なワンマン公演のみならず、コンビニエンスストアと組んだ販売展開を行うなど独自の活動も見せてきた。今年の夏は、@JAMやTIFの予選大会にも参加。共に決勝ステージの前まで進みながらも、残念ながら敗退。その経験がメンバーたちの意識を大きく変え、負ける悔しさを知ったことがグループの成長にも繋がった。 コンビニ推進アイドル(仮)は、デビューから1年後になる12月19日に原宿RENONを舞台に「一周年ワンマン公演」を行い、また1stシングル「僕のヒーロー」の全国発売も予定している。 このたび、コンビニ推進アイドル(仮)が「コンビニ推進アイドル(仮)の曲をCD全国発売し、代表曲をコンビニで流したい!」と題し、10月1日よりクラウドファンディングを行うこと発表した。一番の目的は、デビュー曲の「僕のヒーロー」をいろんなコンビニエンスストアで流しコンビニチェーンとの絆をさらに深めてゆくため。その背景にある想いをメンバーが語ってくれたので、以下へ記したい。 城内彩花 コンビニ推進アイドル(仮)としての音源は、以前からずっと出したいと思っていたことでした。でも、なかなか想いを叶えられずにここまで進んできました。今回、コンビニ推進アイドル(仮)が12月19日で活動一周年を迎え、当日に原宿RENONでワンマン公演を行うことから、ついに1stシングル「僕のヒーロー」を発売することが決まりました。「僕のヒーロー」はコンビニ推進アイドル(仮)の代表曲。しかも、グループ名に”コンビニ”と名乗っているからこそ、私たちは、この曲をコンビニエンスストアの店内放送で流したいと思っています。そのために行うのが、今回のクラウドファンディングになります。 里実みあ   メンバーみんな担当コンビニがあるんですよ。わたしは、セイコーマート担当。こういう機会を通して私はセイコーマートさんに関わる機会を作りたいと思っていますし、メンバーみんな自分の担当コンビニといろんなコラボレートをしたい夢を持っています。どこまでその夢を形にできるかはわかりませんけど、今回のクラウドファンディングを最初のきっかけにしていけたらなと思っています。「僕のヒーロー」は可愛い歌詞だし、曲調もポップだから本当に耳に残る、誰が聴いても「可愛いなぁ」と思える歌なんです。だからこそ、ぜひコンビニエンスストアの店内放送で流したいんですよ。 百海咲希   わたしはデイリーヤマザキ担当ですけど、コンビニ推進アイドル(仮)という名前を背負っている以上はコンビニエンスストアと関われる機会をもっと頻繁に作っていきたい。そのために今回みなさんのお力をお借りしようと思っています。一緒に頑張っていろんなコンビニさんの店内放送で「僕のヒーロー」が流れるようにしたいです。 春沢リリな   コンビニエンスストアの店内放送で「僕のヒーロー」が流れたら、気持ちが高まっていつも以上に買い物しちゃってるかも知れない(笑)。そうなると、コンビニエンスストアさんにも貢献できますからね(笑)。 城内彩花  コンビニエンスストアって、みんなの生活の近くにあるじゃないですか。コンビニがいつでも立ち寄れる場所な様に、コンビニ推進アイドル(仮)もいつでも近くにいれる存在でありたいからこそ、そういう想いも込めての今回のアクションなんです。みんなも言ってたように、「僕のヒーロー」は「明日もがんばろう」という元気をもらえる楽曲です。 中村冬香  コンビニエンスストアって目的を持って買い物をすることもそうですけど、学校やお仕事へ行く前や家までの帰り道にフラッと立ち寄ったり、ちょっと気分が落ちたときや疲れたときに休んだりなど、いろんな気持ちを抱えた人たちが集まる場所だと私たちは捉えています。そういう人たちが集まる場所だからこそ、みんなの心に寄り添える「僕のヒーロー」が流れたら、きっと「一人じゃないよ」と思ってもらえるはず。そのためにも「僕のヒーロー」をコンビニエンスストアの店内放送で流したいんです。 葉山なつみ 「僕のヒーロー」は初ライブから歌い続けてて、ライブでもかならず最初に歌う「コンビニ推進アイドル(仮)といえば、この歌だよね」という鉄板の曲です。コンビニエンスストアって24時間空いてたり何かあったら足を運んでしまうくらい私たちの生活に不思議と安心感を与えてくれる場所なんですね。私たちコンビニ推進アイドル(仮)も、みんなが気軽に立ち寄り安心感を覚える存在にもっともっとなりたいんです。その二つを「僕のヒーロー」を通して合体させられたら最高じゃないですか。ぜひ、私たちの夢を叶えてください。 絃ユリナ 「僕のヒーロー」のメロディは日本人であれば誰でも聞いたことがあると思います。まだまだ道のりは長いですが、このメロディやコンビニの様に全国に展開していくアイドルになりたいです。私たちはマシェバラという配信アプリでのオーディションで結成されたグループなので、日本全国の方と配信を通して繋がれています。でもなかなかこのご時世で実際に会いにいくことがすごく難しい現状です。そんなファンのみなさまに私たちの想いを届けたいとずっと強く思っていたので、今回のクラウドファンディングを絶対に達成させたいです! 間もなくクラウドファンディングがスタートする。彼女たちの気持ちに少しでも心を打たれた方は、小さな支援でいい、彼女たちの意志と夢を支えていただきたい。 TEXT:長澤智典 ★インフォメーション★ コンビニ推進アイドル(仮)クラウドファンディング限定公開ページhttps://camp-fire.jp/projects/488913/preview?token=3i0s4qwx コンビニ推進アイドル(仮)Twitterhttps://twitter.com/convenienceidolコンビニ推進アイドル(仮)YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UCLk-pOEcMNOmG99UE9wjSCwコンビニ推進アイドル(仮)TikTokhttps://www.tiktok.com/@convenienceidol?

LIVE REPORT – 燃えこれ学園

燃えこれ学園、9月最初のライブ配信は、【生徒会】【Class White】【Class Yellow】3クラスがそれぞれパフォーマンス。  燃えこれ学園が、月2回のペースで行なっている「ライブ配信」。9月14日(火)に行ったのが、「クラスパフォーマンス!」。燃えこれ学園内には「生徒会」「Class White」「Class Yellow」と3つのクラスがある。今回は、クラス毎に行うパフォーマンスを中心に構成。  お馴染みのSEに乗せ、メンバーが登場。最初に歌ったのが、「オルゴール」。会いたくても会えない今の環境だからこそ、彼女たちの「会いたい」想いを募らせ歌う声が胸をキュッと締めつける。まさか、幕開けからこんなにも気持ちを揺さぶられるとは。とても嬉しい始まりだ。  この日は、8月生まれの理事長や9月生まれのフジマエンジェル先生、ライブ配信を観ている9月生まれの人たちへ向け「お誕生日おめでとう」を歌唱。大好きな人をお祝いするように歌う彼女たちの元気で明るい声を聞くと、笑顔になれる。メンバーらは、理事長やフジマエンジェル先生のイラストを手に歌っていた。燃えこれ学園を支えている大黒柱の2人へ向けた、メンバーたちの温かい思いも感じることのできた場面だった。  次のブロックからは、「クラスパフォーマンス!」のコーナーへ。最初に登場したのが、熊野はる・當銘菜々・佐々木千咲子による【生徒会】。舞台袖からひょっこり顔を覗かせた後に、3人は駆け出しながら舞台へ。【生徒会】のライブは、まさかの小芝居交じりのMCから始まった。ここでは「「時の砂」を歌う前になると、はるさんが水を飲みがち」「「時の砂」を歌う前、私たち(當銘菜々/佐々木千咲子)ちょっとふざけがち」「ちっさとなぁなだけになると絶対に滑る」と、熊野はるが水を飲みに行っている間、當銘菜々と佐々木千咲子が「燃えこれ学園あるある」や「生徒会あるある」話をしていた。  コミカルな面を見せたあとに、3人は凛々しい表情と歌声で「時の砂」を熱唱。歌いだしたとたん、気持ちをガラッと切り換えるところも【生徒会】らしさ。3人は込み上がる悲しさを歌声に乗せ響かせていった。  MCでは、「時の砂」を歌い躍っていたときの気持ちや、3人だからこそのパフォーマンスに込めた想いを語っていた。トークでは笑顔を見せながら、歌が流れたとたんに3人は、その曲が求める気持ちへ瞬時に切り換えてゆく。  続く「恋時雨」では、激しい楽曲へ気持ちを重ねるように力強い歌声をぶつけていった。3人の歌声に力が漲っていたのも、3人の感情が高まっていたからだ。【生徒会】が最後に歌ったのが、「夏恋♡LOVE」。過ぎ去った夏をこの場へ連れ戻すように、3人は舞台の上で思いきりはしゃぎながら歌っていた。當銘菜々と佐々木千咲子がとても元気なのに対し、熊野はるが少しお疲れぎみなのは、短い時間の中へ全力でパワーを注ぎ込んでいたから。3人とも、明るく弾けた楽曲に気持ちを重ね合わせ、夏のビーチで騒ぐような雰囲気を作りながら思いきりはしゃいでいた。みんな終盤で少し息切れしていたのは、そのせいか…。  歌い終わり、床へバタッと倒れた熊野はるを、2人が台車に乗せて運び出す。そこまでの流れを含めての【生徒会】のパフォーマンスだった。  歌のバトンを受け取ったのが、奥原澄香・成田麻穂・稲森のあ・山田みつきによる【Class White】。彼女たちはキラキラ輝く笑顔を振りまき、元気に「すき!すき!好き!!」を歌いだした。青春という言葉の似合う可愛い楽曲は、【Class White】にもとても似合う表情。カメラへ向け笑顔をアピールしてゆく姿も含め、満面の笑みを浮かべ舞台の上ではしゃぐ4人の姿が眩しく見えていた。  可愛らしい姿から気持ちや表情を切り換えるように【Class White】が歌いだしたのが、「星の記憶が降る夜に。」。4人は胸の内に秘めた想いを、星空へ向かって願うように歌っていた。その曲へ似合う気持ちに心の色を塗り替えて歌う彼女たち。4人の心の内側に秘めた想い、もっと探ってみたい。  MCになったとたん思いきり弾けだすのは、どのクラスも一緒。【Class White】のメンバーは、稲森のあの作ったお揃いのリボンをつけて登場。MCでは【Class White】の魅力について、「とーっても可愛いです」「とーってもほわほわです」「とーっても仲良しです」「やれば出来る子YDKです」と4人が語っていた。  【Class White】が最後に歌ったのが、「風と君と虹と僕」。タオルを手にしたメンバーたちは、青春の風を覚える明るく爽やかな楽曲に乗せ、時にメンバーどうしで手を繋げば、4人で一斉にタオルを振りまわすなど、元気なパフォーマンスを通して仲良しぶりをアピールしていった。【Class White】には、青春という言葉がとてもよく似合う。  最後に歌のバトンを受け取ったのが、仲川つむぎ・蒼音舞・三浦千鶴・高未悠加による【Class Yellow】。彼女たちは「again」を歌い、凛々しい姿を示してきた。美しく愛らしいメンバーの揃った【Class Yellow】のように、可愛らしい姿を見せてゆく…と思っていたところ、凛々しい表情と歌声を示したように、そこが嬉しい意外性を持った姿として見えていた。  彼女たちも、MCではめちゃめちゃ弾けていた。今のメンバーになって2年。高未悠加が元気な声でグループについて語りながらも、その話を三浦千鶴が聞いていなかった姿も、マイペースなメンバーが揃った【Class Yellow】らしさ。  メンバーらのクラップから始まったのが、「明日へ」。4人は晴れた歌声を魅力に、爽やかな楽曲へ気持ちを重ね合わせ歌っていた。お互いの顔を見合わせ歌う4人の姿を見ていたら、胸がキュッとなった。真っ直ぐな想いを胸に歌う彼女たち。青春してゆくその姿は【Class Yellow】にとても似合う。  最後に【Class Yellow】は、観ている人たちを夢あふれるワンダーランドへ連れ出すように「ミラクる☆妄想がーる」を元気いっぱいに歌いだした。この楽曲では、今やお馴染みの”そろそろMIX”も登場する。この日は4人で…と思っていたところ、他のメンバーもここのパートにのみ参加。熊野はるに至っては巨大な扇子を持って登場。そこも、嬉しい見せ場になっていた。観ている人たちの期待を、予想以上の見せ方で嬉しく裏切る。そこも、燃えこれ学園らしさ。終盤、4人がカメラ目線で観ている人たちへアピールしてゆく場面も登場。その姿がチャーミングだった。  ライブも後半へ。 11人みんなで歌ったのが「Re-START」。ここまでに各クラスが作りあげたいろんなドラマの余韻に浸りながら。そのうえで、またここから走り出そうという気持ちへこの歌が心を塗り替える。「Re-START」へ触れるたび、彼女たちと一緒に拳を振り上げ、沸きだす勇気を思いきりぶつけたくなる。勇気が漲るとは、「Re-START」を聞いているときの気持ちを言うのだろう。気になった方、一度ライブを見てこの歌に触れてほしい。その意味がわかるはずだ。  続いて歌った「夢幻華」では、メンバー一人一人が舞い躍る桜の花びらとなり、気持ちを騒がせる楽曲に乗せ軽やかに歌い躍っていた。最後に歌ったのが、「恋の魔法」だ。燃えこれ学園には、眩しい青春の景色を頭の中に描きだす楽曲がとても似合う。彼女たちがライブを通してかける魔法は、いつだって心を笑顔にしてゆく。幸せや笑顔という最高の喜びを届けてくれるから、また彼女たちに会いたくなる。  次のライブ配信は、9月27日(月)。この日は「つうしんぼランキングユニット(7月・8月)」と、「當銘菜々の新曲発表」の2本立て。この日も、見逃せない。10月4日には、ライブ配信にて熊野はるの生誕祭が行われる。この日には36枚限定で観覧招待付きのライブ配信チケットの販売も決定した。36人って…。理由を知りたい方は、熊野はるの誕生年を調べてください。さらにこの日、11月19日 に仲川つむぎ、11月24日には成田麻穂の生誕祭が行われることが発表になった。今後の楽しみが一気に増えたところで、みんなで「校歌」を斉唱。この楽しさを、次の公演へ繋げていった。「校歌」を歌っているとき、三浦千鶴が手でハートマークを作りながらカメラ目線でアピールしていたことも、最後に触れておこう。 PHOTO:平島理TEXT:長澤智典 配信ライブスケジュール 9月27日(月)「つうしんぼランキングユニット!(7月・8月 )and 當銘菜々ソロ曲発表https://tiget.net/events/14743410月4日(月)熊野はる生誕祭https://tiget.net/events/14743611月19日(火)仲川つむぎ生誕祭11月24日(水)成田麻穂生誕祭 『オルゴール』 1000円(送料別)購買部よりお買い求め下さい。https://movingexpress.syncsell.jp オルゴール LIVE PV 『燃えこれ学園なぁなり〜ラジオ』・毎週火曜日 25:00〜放送中!放送局:FM那覇(78.0Mhz)パーソナリティ:成田、當銘※ラジオはアプリListenRadio等で、全国でもお聴きいただけます!! 2000人の方へCDお届け企画開催中!《CD通販サイト》https://movingexpress.syncsell.jp/re-start-%e7%87%83%e3%81%88%e3%81%93%e3%82%8c%e5%ad%a6%e5%9c%92/ 燃えこれ学園校外学習 @ http://Akiba.TV番組URL:http://youtu.be/WHmIPXzR0mo 燃えこれ学園 Webhttp://moecore.com/燃えこれ学園Continue reading “LIVE REPORT – 燃えこれ学園”

Interview with DAVID

 David インタビュー。David、ワンマン公演「Hexagramearth -運命の糸と意図-」への想いを語る!!  耽美/ゴシック/シンフォニック…ビジュアル系スタイルの究極を追求したのが、Davidの作り上げた1st FULL ALBUM「Hexagramearth」(ヘキサグラマース)。同作品の世界観を、視覚・聴覚・感覚を刺激する形で具現化してゆくのが、10月12日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行うワンマン公演の「Hexagramearth -運命の糸と意図-」になる。  この日は、有観客/ライブ配信と2つの形で上演。バンドを従えたライブでありながら、”魅せる/体感”する要素を備えた「舞台劇」として作り上げる。それが臨場感を味わう会場でも、視覚的な演出効果を味わえるライブ配信だろうと、Davidの公演に触れることで、現実を忘れ、幻惑する幻想的な世界へ浸ることができる。  この公演に参加した方全員に、アルバム「Hexagramearth」のエピローグとなる楽曲をプレゼント(有観客/ライブ配信共にチケットを購入した方にはCD盤として進呈)。この日の公演を持って、アルバム「Hexagramearth」に綴った物語が完結する。  もちろん、アルバムを未聴でもライブは楽しめる。むしろ、予備知識なく観た映画や舞台劇を通して感動を覚え、より深くその世界観を知りたくなるのと同じ感覚を味わえるだろう。  このたび、DavidことSUIが、同公演へ向けての想いを語ってくれた。彼の言葉を受け止め、10月12日に描き出される一夜の物語へ、あなたも足を踏み入れてほしい。 ――10月12日、DavidはSHIBUYA PLEASURE PLEASUREを舞台にワンマン公演「Hexagramearth -運命の糸と意図-」を行います。Davidにとって、今回が初のホール公演。そこへどんな意図があるのか、まずはそこから教えてください。 SUI    毎年、節目となる(周年)公演を行い続けてきた中、アルバム「Hexagramearth」の物語を伝えてゆくうえでは、視覚的な面でも魅了できるホールが最適と判断してのことでした。そもそもは、2020年に発売したConsept Album「Gothculture」が始まりでした。そこから1年間、6枚連続でシングル盤を発売し続けてきました。折しもコロナ禍の影響もあり、ライブに重きを置いた作品作りではなく、Davidが追い求めている「ゴシック」を極めた世界観を描き出すことへ集中。その制作を通しDavidが求める音楽性の輪郭が明瞭になったからこそ、そこで得た想いを突き詰める形で作りあげたのがアルバム「Hexagramearth」でした。  この作品に確かな手応えを感じたからこそ、物語として綴った世界観を、今度は目の前で存分に楽しんでもらおうとの意図で組んだのが、10月12日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行うワンマン公演の「Hexagramearth -運命の糸と意図-」になります。もう一つ、先へ向けての想いを語るなら、Davidは来年活動5周年を迎えます。そこへ向けての新たな布石にも、この日の公演をしていく予定でいます。 ――アルバム「Hexagramearth」には、耽美でゴシックというヴィジュアル系音楽の一つのスタイルを極めた曲たちを詰め込みました。本当なら、こういう音楽こそ「ヴィジュアル系の王道です」と言いたいところですが、昨今の主流とは異なる音楽性として見えてしまう。別の捉え方をするなら、だからこそ異端の美学にもっと触れてほしい気持ちも、こちら側としては持ってしまいます。 SUI  もちろん、僕自身も「わかる人にだけわかればいい」という気持ちで音楽活動をしているわけではない。Davidの描き出す世界観へ陶酔してくれる同志たちを、僕は誰よりも大切にしています。だからと言って、アンダーグラウント的な一つの枠組みとして収まってしまうのは、自分の意図とは異なります。先程も言われたように、多様性の中でDavidで今示している時に王道と言われるスタイルもシーンの中で確かな位置づけとして絶えず示すのは大事なことだと思っています。その復権の礎として、今、行っている活動を未来へ繋げていきたい気持ちでいますし、そのためにも10月12日のワンマン公演には注目してもらいたいなと思っています。 ――この日はどんな内容になりそうか、その話も聞かせてください。 SUI  今回は、最新アルバム「Hexagramearth」に最も沿った展開を描きます。この作品自体が、とてもストーリー性を持っている。ライブでは、曲順通りの再現ではなく、物語の道筋を変え、そこへいろんな楽曲を加え肉付けをしたうえで、生演奏の素晴らしさを通してアルバムに描いた世界観をたっぷりお届けします。今回は、物語に合わせて映し出す映像もかなり作り込めば、ホールだからこその高さと奥行きを活かした臨場感あふれる演出もいろいろと用意しています。それもあって、いわゆるスタンディングで熱狂するのではなく、じっくり世界観へ浸ってもらおうと、今回はホールという形を取ったわけです。加えて、相応に大きな会場だからこそ、そこを成功させ、よりスケール大きなステップを踏むという想いもあります。 ――今回のチケットを購入した方全員に、楽曲をプレゼントするそうですね。 SUI   この日のワンマン公演のために書き下ろした楽曲であり、アルバム「Hexagramearth」に描いた物語の最後のピースとなる楽曲を、有観客/ライブ配信どちらの形であれ、購入してくださった方全員にプレゼントします。これまでもコンセプトを重視したワンマン公演は重ねてきましたが、今回、Davidとしては初めてホールという会場を選んだように、ホールという特性を活かしたコンセプチュアルな公演になるのは間違いないです。 ――ライブを深く楽しむうえで、アルバム「Hexagramearth」へ事前に触れておくのがベストなのは当然ですが、まったく耳にしてなくとも大丈夫でしょうか。 SUI   今回の公演は、舞台劇や映画を観る感覚で楽しめるように、まったくDavidの音楽に触れたことのない方でも物語の世界へ入り込み、楽しめる内容になります。むしろ観始めたとたんに引き込まれ、圧倒されるがままにライブが進んでいくと思います。  もう少し深く僕の意図を語るなら、アルバム「Hexagramearth」はDavidのアーティストロゴのモチーフにも用いている”六芒星”をイメージし作りあげています。六芒星は、正三角形と逆三角形を組み合わせた形で出来ている。物事には常に表と裏があれば、対角をなす二つの面があるからこそ、それが一つの形として成立してゆく。今回の公演で語るなら、三角形の一つがステージ側であり、もう一つの三角形が客席側になる。それが合わさることで意味を持つ世界(ライブ)にしていきたい。今の自分をさらけ出した姿を示すライブになるからこそ、それを全身で受け止めてもらい、一緒に想いを極めたい。その覚悟を持って向かうライブにもなります。  今回、いろんな席種も用意してあるので、自分に合ったスタイルで席を選んで楽しんでもいただけます。詳しくは特設サイト(https://davidofficial.net/oneman1012/)で確認してください。何より、DavidはSUIのソロプロジェクトではありますが、民(ファン総称)はもちろんJoint Artistはずっと苦楽を共にしてきた仲間たち。バンドスタイルだからこそ描き出せる臨場感も存分に感じてください。 Joint Artistからのコメント erina(Guitar) Davidが始動したときから、レコーディングやライブでギターを弾き続けています。僕自身、SUIが求める世界観を最大限活かす演奏を毎回心がけています。今回の公演のため、じっくり時間をかけ、Davidとして求める世界観を深く追求してきたように、当日は観る人を圧倒するライブを描けていけるはず。そこは、期待して待っていてください。 SHO(Drums) 今回の公演は、SUIさんの気持ちの部分がとても色濃く出ている内容。それを、しっかりとサポートし、より具体化した音楽を当日はお届けします。 Яyu from Ashmaze.(Bass) 今回は、一つの節目となるワンマン公演。しかも、初のホールという場のように、それぞれの楽曲が持つ深い部分まで細かく伝える演奏を通し、Davidとして描きたい世界観観てくださる方々にしっかりと伝えていきます。SUIさんみずから「皆サポートではなく、同じ世界を共に構成するアーティストだから」と言ってくれるので、僕ら演奏陣も目立ちに行きます!! TEXT:長澤智典 ★インフォメーション★ David「Story Teller」MV FULLContinue reading “Interview with DAVID”

Interview – hide and seek dorothy part 2

  『夢寐の花』とは「夢の中だけで咲く花」。少女ドロシーが見た13篇のダークファンタジーな物語を綴ったハイダンシークドロシーの新作アルバム『夢寐の花』。 『夢寐の花』とは「夢の中だけで咲く花」。少女ドロシーが見た13篇のダークファンタジーな物語を綴ったハイダンシークドロシーの新作アルバム『夢寐の花』。 その魅力をメンバーが語り尽くす。 7月、8月と連続で作品を発売すれば、夏にはライブツアーも行なったハイダンシークドロシー。彼らが、3ヶ月連続リリースの第3弾作として9月18日に2ndアルバム『夢寐の花』を発売する。 2ndアルバム『夢寐の花』には、ちょうど1年前に出した1stアルバム『ヒトリランド』以降に形にしてきた配信シングル『エルドラド』『百花千紅』、シングル盤『白黑有無』『飾られた私と棘と事切れの部屋』 へ収録した曲たちもすべて集約。そのうえで、6つの新曲を加えて、全部で13曲という聞き応えのある作品として仕上げている。 1stアルバム『ヒトリランド』は、ドロシーという異世界に住む少女の視点で描いたダークファンタジーな物語を中心に作りあげていた。その後に出した『エルドラド』は、1stアルバムに描いた世界観を踏襲しながらも、作詞を担うヴォーカル谷琢磨の描きたい想いを少女ドロシーに重ねあわせ描いた楽曲になっていた。 次に出した『白黑有無』では、「明るいファンタジー」をテーマに楽曲を制作。「ハイダンシークドロシーの分岐点にもなった曲」と言われるように、彼らの音楽性や描く世界観の枠を大きく広げた作品になれば、胸つかむキャッチーな楽曲を通し、新たなファン層の拡充にも繋がった。 7月と8月に連続リリースした『百花千紅』と『飾られた私と棘と事切れの部屋』 は、ライブで活きる楽曲を意識して作られた曲たち。アグレッシブな音楽性を示し、ライブを通して触れた人たちの心を惹きつける曲たちとして評価を得てきた。 根底には「少女ドロシーの描く心の物語」という軸を据えながらも、そこへ多種多様な心模様(歌詞)や音楽性(曲調)を1曲ごとに塗り重ねてきたことで、何時の間にかハイダンシークドロシーの音楽性は「大人のヴィジュアル系」と呼ばれる、ときに切なく、ときに優しく、触れた人たちの心の琴線を揺さぶる良質な歌を届ける音楽性へと進化していった。その進化の歩みを集約し、集大成したのが、2ndアルバムの『夢寐の花』になる。 ハイダンシークドロシーがどんな想いを胸にアルバムを作りあげたのか、その物語を、彼らの言葉を借りてお伝えしたい。 ――1stアルバム『ヒトリランド』を出して間もなく発売したのが、としまえんにあったメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」との想い出も重ね合わせて作った『エルドラド』でした。その頃から谷さん自身の想いも歌詞へ深く描き出せば、楽曲も多様性を増したように、少女ドロシーという視点にとらわれることなく表現を始めたなという印象を受けました。 谷琢磨  『エルドラド』に関しては、としまえんにあったメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」の想い出を形にしたいと思っていたように、その構想は1stアルバム『ヒトリランド』を制作していた頃からありました。それを具現化したのが、みずから作曲もした『エルドラド』になります。先にアルバム全体の話をすると、2ndアルバムのタイトルへ記した『夢寐の花』とは「夢の中だけで咲く花」のこと。アルバムに収録した一つ一つの楽曲が、ドロシーが夢の中で見た物語という世界観を軸にしているように、そこへ統一性も出しながら作りあげています。 情次2号 一見、多様な視点を持って描いた曲たちに見えて、1枚にまとめあげると根底に統一した世界観を覚えるのは、谷くんの頭の中に、2ndアルバム『夢寐の花』へ向けての構想がしっかり見えていたからなんだろうね。 靖乃  1stアルバム『ヒトリランド』を作り、同時にハイダンシークドロシーは初ライブをワンマン公演という形で行なったんですけど。そのライブをやったときに感じていたのが、「アルバム『ヒトリランド』へ収録した曲たちに、ライブ用に欠けていた幾つかのピース(楽曲)を加えると、より濃いワンマンライブになるな」ということ。そこから次々と生まれてきたのが、1stアルバム『ヒトリランド』以降の作品たちであり、2021年の夏秋に向けたライブ展開へ向け必要なピースを埋めるように作り上げた2ndアルバムの『夢寐の花』なんです。 ――『エルドラド』のときは、まだ1stアルバム『ヒトリランド』の世界観を踏襲していましたけど。その印象をがらっ変えたのが、シングルの『白黑有無』でした。 情次2号  『白黑有無』も、今年3月に行なったワンマン公演へ向け、そこで表現するのに必要なピースとして作った曲なんですけど。当時、谷くんに「明るいファンタジーをやりたい」と言われ、それで作ったんだよね。C/Wに収録したアコースティックなスタイルの「心温」も、そのときにアコースティックライブも予定していたから、そこに合わせて作った楽曲でした。 谷琢磨  以前から楽曲を表現していくうえでの多様性は求めていたんですけど。『エルドラド』の時点では、まだ手探りな部分はありました。でも、『白黑有無』で「明るいファンタジー」へ挑戦したことで、その扉が開き、一気に多様性を求めやすくなったなとは感じています。 靖乃  ハイダンシークドロシーを始めた当初は、谷くん自身がこれまでに表現してきた音楽性も含め、どこまで表現の幅を広げて良いのか迷いがあったと思うんですよ。でも、1stライブをやったときに、演奏する側も、観てくれる側も、思った以上に笑顔で楽しんでいた。その笑顔が、「もっと幅を広げていいんだ」という谷くんの表現したい欲求の背中を押してくれたんじゃないかなと、俺なんかは見てるんだけど。 谷琢磨  それは、確かにありました。『ヒナギク』という温かいく優しい楽曲があるんですけど。それを歌っているとき、自然に笑顔になっていたんですね。その表情を見た人たちから「笑顔が素敵でした」という声が思った以上に返ってきていました。それまでずーっと暗ーい感じの楽曲を歌い続けてきたのもあって、ライブで笑うことがなかったんですね。でも、ふいに出た笑顔とはいえ、それを受け入れてもらえたことが、「明るい表情を披露したい」という一つの決め手になったのは確かです。 情次2号  『白黑有無』を作ったことが、ハイダンシークドロシーにとっても世界観を広げてゆく大きな分岐点となったからね。 ジン  それまでもけっして制約を作っていたわけではないけど、『エルドラド』の頃までは、『ヒトリランド』で作り上げた世界観からあまり逸脱しすぎないようにという気持ちが無意識の中にあったんですけど。その枠を『白黑有無』を通してはみ出せたことで、そこからどんどん制約が取れていった感じはありましたね。 ――7月に配信リリースした『百花千紅』、8月に会場限定シングル盤として発売した『飾られた私と棘と事切れの部屋』 に収録した曲たちは、まさにライブで生きる内容ばかりでしたよね。 情次2号  それらの曲たちも、9月18日に出す2ndアルバム「泡沫なる夢幻」へ向けて作っていた曲たちのピースでしたけど。ちょうど夏からライブツアーも控えていたことから、ライブで生きる曲たちをと先に書け上げれば、その展開へ合わせるように、2ヶ月連続でリリースした経緯もありました。『百花千紅』など、ライブで演奏したときに、聴いてる人たちの気持ちを頭からガッとつかんでいくためのような楽曲ですからね。 靖乃  対バンライブを通しての演奏だったように、限られた時間の中でしたけど。でも、夏のライブ中にやってて感じたのが、1曲目を演奏した時点では、そんなに目を合わせてくれる人たちがいなかったのに、最後の曲の頃にはみんなが僕らへ熱い視線を向けてくれていたこと。それだけ、今のハイダンシークドロシーの曲たちを評価してもらえたんだなと思ったし、そういう曲たちをしっかり作りあげられたなという手応えも覚えていましたからね。 情次2号  ハイダンシークドロシーはコロナ禍真っ只中で始まったバンド。1stアルバム『ヒトリランド』は、メンバーどうしでもなかなかコミュケーションを取るのが難しい環境だったように、みんなのことを理解しようとしながら作った作品でした。そこからは、ライブも含め、コミュニケーションを取れる時間も機会も増えたことから、お互いのことも深くわかりあえるようになってきた。そうやって関係性を深めていく中で生まれた曲たちをまとめあげたのが2ndアルバム『夢寐の花』のように、楽曲の持つ深みも振り幅も広がっていくのは当然だし、そこが1枚目と2枚目のアルバムとでは大きな違いになっているなとも感じています。 ――谷さんは、アルバム用に『眠り薬のうた』『サンザシ』と新曲を持ってきました。2曲とも、谷琢磨として描いている世界観に近い匂いを覚えました。 谷琢磨  アルバム用の楽曲を作るうえで意識していたのが、「自分の気持ちや主張を、もうちょっと強めに入れてもいいかな」ということでした。結果、『眠り薬のうた』も『サンザシ』も「これをヴィジュアル系と言って良いのかな?」という枠組みを逸脱した曲にはなったんですけど。別の見方をするなら、谷琢磨としての芯をとても強く押し出した曲たちをハイダンシークドロシーの楽曲として作れたなとも思っています。 靖乃  2曲とも、十分ヴィジュアル系の楽曲として成り立ってると思う。しっかり、同じ国の中にいますからね。 谷琢磨  「自分が持っている味をヴィジュアル系の中に出そう」という部分と「自分が歩んできた歌に対する道」、その二つを融合しながら、それぞれの楽曲の中へ取り込めたんじゃないかとは、自分でも思えました。 ――『眠り薬のうた』は、谷さんの弾き語り演奏で構成されていますよね。 谷琢磨  コンサーティーナ(蛇腹楽器)の弾き語りで歌ったんですけど。主人公のドロシーの不器用な世界観を出すために、下手な演奏も含め、あえて一発録りをしています。 情次2号  谷くんが「下手だ」といった演奏を、ミックスのときにさらに揺らして不器用さを増してみました(笑)。 靖乃  谷くんは「下手な演奏」と言ってたけど。谷くんの息づかいと重なるように演奏も聞こえてくるから、むしろ、”らしさ”が見えていいよね。 情次2号 Continue reading “Interview – hide and seek dorothy part 2”

Interview – hide and seek dorothy

いきなり猫の肉球を差し出されたときには「キャーッ!!」となりましたからね。ハイダンシークドロシー、2ndアルバム『夢寐の花』を9月18日に発売。ところで、猫の肉球って??  1stアルバム『ヒトリランド』を手にハイダンシークドロシーがライブデビューを飾ったのが、2020年9月20日だった。活動を始めるにあたり、彼らが提示した1stアルバム『ヒトリランド』には、ドロシーという少女の視点で描かれたダークファンタジーな物語がいろいろと綴られていた。ドロシーとは、ヴォーカル谷琢磨の心に巣くう、もう一人の自分。少し闇を抱えた少女が、いろんな舞台の中、心痛めながらも異形と戯れる物語は、人が心に隠し持った本心を覗いているようにも見えていた。  それまでは、小さな”自分の世界”の中で戯れていたドロシーだったが、配信シングル『エルドラド』をリリースして以降、ドロシーは小さな世界から飛び出し、谷琢磨自身のいろんな想い出や想いと心を重ねながら、多様な視点で「心の闇」だけではなく「希望」や「未来」も示しだした。それが、シングルの『白黑有無』や『飾られた私と棘と事切れの部屋』、 配信シングル『百花千紅』という作品に描き出されてきた。  感情の変化や描く視点の多様性に合わせ、曲調も、ダークなスタイルを軸にしながらも、時に、心ときめく光に満ちた音楽性や、ライブで活きる激しく攻めた表情など、いろんな面を描きだすようにと変化している。  作品を重ねるごとに、聞き手の心に嬉しい驚きも重ね続けてきたハイダンシークドロシー。彼らが、ほぼ1年ぶりとなる9月18日に発売する2ndアルバム『夢寐の花』には、ドロシーが夢寐(眠っているときに見る夢)の中で見たいろんな物語が詰め込まれている。バンドの進化に合わせ多様性を増した音楽性を示してきたように、収録した曲たちも、多彩な表情を見せている。  先に形にしてきた『エルドラド』『白黑有無』『百花千紅』『飾られた私と棘と事切れの部屋』 について、メンバーは以下のように語ってくれた。 谷琢磨  『エルドラド』は、としまえんにあったメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」の想い出を形にしています。その構想は1stアルバム『ヒトリランド』を制作していた頃からあったように、歌詞や曲調も『ヒトリランド』に描いた世界観からの延長という面も強かったんですけど。それまでの世界観に新しい変化を与えたのが、続く『白黒有無』でした。 情次2号 『白黑有無』は、今年3月に行なったワンマン公演へ向け、そこで表現するのに必要なピースとして作った曲なんですけど。当時、谷くんに「明るいファンタジーをやりたい」と言われ、それで作ったんだよね。C/Wに収録したアコースティックなスタイルの「心温」も、そのときにアコースティックライブも予定していたから、そこに合わせて作った楽曲でした。 谷琢磨   以前から楽曲を表現していくうえでの多様性は求めていたんですけど。『エルドラド』の時点では、まだ手探りな部分はありました。でも、『白黑有無』で「明るいファンタジー」へ挑戦したことで、その扉が開き、一気に多様性を求めやすくなったなと感じています。ハイダンシークドロシーには『ヒナギク』という温かく優しい楽曲があるんですけど。それを歌っているとき、自然に笑顔になっていたんですね。その表情を見た人たちから「笑顔が素敵でした」という声が思った以上に返ってきていました。それを受け入れてもらえたことが、「明るい表情を披露したい」という一つに決め手になったのは確かです。 情次2号  『白黑有無』を作ったことが、ハイダンシークドロシーにとっても世界観を広げてゆく大きな分岐点になったからね。 ジン  それまでもけっして制約を作っていたわけではないけど、『エルドラド』の頃までは、『ヒトリランド』で作り上げた世界観からあまり逸脱しすぎないようにという気持ちがみんな無意識の中にあったんですけど。その枠を『白黒有無』を通してはみ出せたことで、そこからどんどん制約が取れていった感じはありましたね。 情次2号   7月に配信リリースした『百花千紅』、8月に会場限定シングル盤として発売した『飾られた私と棘と事切れの部屋』 は、夏からライブツアーも控えていたことから、ライブで活きる曲たちをと書き上げれば、その展開へ合わせるように、2ヶ月連続でリリースした経緯もありました。『百花千紅』など、ライブで演奏したときに、聴いてる人たちの気持ちを頭からガッとつかんでいくためのような楽曲ですからね。  ここからは、アルバム『夢寐の花』用に作りあげた新曲の『眠り薬のうた』『猫と魔法のドルチェ』『アコーディオン弾きの男』『サンザシ』『誕生花』『蒼い砂時計』について記したい。 谷琢磨   アルバム用の楽曲を作るうえで意識していたのが、「自分の気持ちや主張を、もうちょっと強めに入れてもいいかな」ということでした。結果、『眠り薬のうた』も『サンザシ』も「これをヴィジュアル系と言って良いのかな?」という枠組みを逸脱した曲にはなったんですけど。別の見方をするなら、谷琢磨としての芯をとても強く押し出した曲たちをハイダンシークドロシーの楽曲として作れたなとも思っています。 『眠り薬のうた』は、コンサーティーナ(蛇腹楽器)の弾き語りで歌ったんですけど。主人公のドロシーの不器用な世界観を出すために、下手な演奏も含め、あえて一発録りをしています。 情次2号 「にゃあ ミルク色の」と歌いだす『猫と魔法のドルチェ』の始まりは、曲を作った自分でも驚きでしたよ。仮に僕がこの曲の歌詞を載せるとしたら、バーを舞台にブランデーを傾けるなど、大人の世界を書くと思うんですけど。いきなり猫の肉球を差し出されたときには「キャーッ!!」となりましたからね。 谷琢磨   とてもウェットな大人の雰囲気を持った楽曲だったからこそ、あえてそこを外したかったんですよね。それにハイダンシークドロシーは、ドロシーという少女の視点も大切にしているからこそ、そこを活かすように書いた面はありました。それに、猫はハイダンシークドロシーのメンバーの姿でもありますからね。 ジン   僕が頭にかぶってる猫のことです。僕自身ではなく、僕の一部でもあるネコにスポットを当てた楽曲が生まれたように、もう一生こいつ(猫の頭)とは添い遂げなきゃいけないですよね(笑)。 靖乃  『猫と魔法のドルチェ』は、心地好く泳げる演奏を心がけた楽曲でした。続く新曲の『アコーディオン弾きの男』は、勝手知ったるというか、1stアルバム『ヒトリランド』の頃に培ったスタイルを上手く活かした楽曲になりました。 谷琢磨  『アコーディオン弾きの男』は、当初シングルにしようかという話も出ていた曲なんです。耳心地好さよりも世界観を全面に押し出す楽曲にしたかったことから、歌詞も、物語性を強く押し出して書いています。この曲、谷が帽子を目深にかぶった格好で、コンサーティーナを弾きながらライブで歌うのも面白いのかなとも想像しています。 靖乃   続いて流れる谷くんの作った『サンザシ』が、演奏していて気持ちいいんですよ。あの曲は、とても壮大な景色が見えるように、フルオーケストラを背に演奏している気分のまま、レイドバックした叩き方を心がけながら録った楽曲でしたからね。 情次2号  『サンザシ』って豪華さをイメージさせる曲なんだよね。実際にはシンプルな演奏にしているんだけど、背景からフルオーケストラの演奏が聞こえてきそうな壮大な感じはしっかり出せたなと思います。 谷琢磨  『誕生花』は、作曲を靖乃くんがしていたことから、「打ち鳴らせ 力強いリズム」など、靖乃くんが生き生きしてドラムを叩いている姿をイメージして書いています。聴いてくださる人たちにも、靖乃くんの姿を思い浮かべながら歌詞に想いを巡らせてほしいですね。 靖乃   自分の場合、弾んだ楽曲が中心にはなってしまうけど、こうやってバンドの中へ新たな彩りを加えられたことは良かったなと思っています。歌詞については、「俺のことを書いてもらって、なんかすいません」って気持ちです(笑) 谷琢磨  『蒼い砂時計』は五拍子という聞き慣れないリズムのように、聴いてて不思議な世界を感じると思うんですね。そこから、砂時計をひっくり返し続けるように、夢の世界を無限ループのようにずっと行き来してゆく風景を歌詞に書きました。 情次2号  『蒼い砂時計』はね、谷くんが変拍子の楽曲をやりたそうだなと思って作ったんですけど(笑)。七拍子の曲って割とあるけど、五拍子の曲は自分でもやったことがないなと思ってチャレンジしてみました。曲調としてはブルース調というか、ちょっと暗めな大人のジャジーなロックというテイスト。こういうクールな表情もアルバムの中へ入れられたのは良かったなと思ってます。この曲、どこか「スパイ大作戦」みたいな雰囲気も出しているように、そういうところも楽しんでほしいですね。  完成した2ndアルバム『夢寐の花』について、谷琢磨は以下のような言葉も寄せてくれた。 谷琢磨   どの楽曲も大人っぽく上品に仕上がりながら、でも、少女ドロシーが持つ子供らしい視点も少し歌詞に出しつつ、ハイダンシークドロシーが持つ世界観をより深めたうえで作り上げることができたように、とても手応えのある作品になりました。  ハイダンシークドロシーは、2ndアルバム『夢寐の花』を手にしたワンマン公演を収録し、それを10月2日に配信ライブとして届けることも決定している。 谷琢磨  今回は、谷だけ別の場所から参加し、三人と一緒にライブ収録をします。今の時代の中で見つけ出すハイダンシークドロシーとしての新たなライブのアプローチにはなりますが、収録したライブという一つの作品を配信する我々の新たな試みを楽しみに待っていてくださったら嬉しく思います。 情次2号 Continue reading “Interview – hide and seek dorothy”