Interview with Asami Ohki

Interview TEXT: Shanks Yamauchi SNS: @_______asami Q1:まずはおおきあさみさんの最初の音楽との出会いについて教えてください。最初はきっと2.3歳頃だったと思います。小さい頃から歌うことが大好きで、布団をステージにモーニング娘。さんの曲を歌って踊って家族に披露していた記憶があります。ただ、当時はお友達や知らない人の前で歌うのは恥ずかしくて苦手でした! Q2:実際にシンガーソングライターになろうと思ったきっかけはどのようなことですか?もともと商業施設やテーマパークなどのパフォーマー活動をしていて。コロナ禍になり表現できる場が少なくなったことで、それならば自分自身で活動してみようかな?と思ったのがきっかけです。 Q3:どのようなアーティストに影響を受けてこられましたか?いきものがかりさんが小学生の頃からずっと大好きで、音楽性・ステージング共にとても影響を受けています。大体ライブ後には「いきものがかり好きでしょ!」と1人には声かけられます。笑 Q4:「リボン」「青」など本当に素晴らしい曲を書かれていますが、どんな時にインスピレーションが降りてきて曲を書かれるのですか? 街中を歩いているときやお風呂にゆっくり浸かっている時など、ふとした瞬間に「いいな」と思うフレーズが出てきます。それをメモに残して、後日曲作るぞ!という時にそれを引っ張り出してそこから前後に物語を広げていくことが多いです。 Q5:ピアノ弾き語りをされている一方、最近バンドでのボーカルに専念することも多いように思います。活動としてはどちらがお好きですか?弾き語りは演奏してくれる仲間がいなかったので始めたようなものなので(笑)やはり、皆さんの顔をしっかり見て届けられるバンドスタイルが性に合っているのかなと思います。誰かと音を重ねることが好きなのでよりですね。それでも弾き語りも好きと言ってくださる方も増えていて、そう言われたらやめられない!という気持ちもあります。笑 Q6: 鉄琴・木琴も演奏されることがありますが、どのようなキッカケで始められたのでしょうか?小学校にあった金管バンドで打楽器を始めたのがきっかけです。なので本格的に取り組んだのは歌よりも早いかもしれません。小学校の時の音楽の先生がジャズが好きだったようでよく課題曲になっていて。あっという間にのめり込みました。 Q7:音楽を通して多くの人に伝えたいメッセージは何ですか?わたしの楽曲は一見明るくてポップ!なイメージを抱く多いと思うのですが、どんなに普段明るい人でも前を向けず落ち込んでしまう日もあるだろうし、そういう日があってもいいよということが伝わればいいなと思って書いて歌っています。歌で埋められるものがあれば嬉しいです。 Q8:今まで音楽活動をしてきた中で、いちばん大変だったことは何ですか?路上ライブは鍵盤・スタンドなど持っていく機材が多く、これを全て一人で担いで移動するのでこれだけはいつになっても大変だなと感じます。なので路上ライブで良いお声をいただけると喜びもひとしおです! Q9:今まで音楽活動をしてきた中で、いちばん嬉しかったことは何ですか?いちばんと言われると難しいのですが…2年前の年末、路上ライブが終わった後「直接声かけられなかったのですが、遠くから聴いていました。情勢的に帰省ができず寂しかったが元気をもらいました」とSNSでメッセージをいただいたのはとても印象に残っています。わたしの歌が皆さんの日常に溶け込んで行ったり、歌を歌うことで笑ってくれたり泣いてくれたりと、こころ動いてくれるひとがいること、それを感じられることが何よりも嬉しくて幸せです。 Q10:将来の目標をお聞かせください。やりたいことはたくさんあるのですが、老若男女、全国におおきあさみを知る方を増やして全国でライブがしたいです! Q11:おおきあさみさんの今後のライブ予定、活動予定について教えてください。わたしの誕生日である6月4日(土)のお昼に青山月見ル君想フさんにて、2回目のバンドスタイルでのワンマンライブがあります。今回は強力なサポートメンバーのみなさんとスペシャルなゲストを2名お迎えしとても豪華にやらせていただきます…!今回は新曲が多くなりそうで、良い意味でいつもとは違う”おおきあさみ”も見られると思いますのでお楽しみに! 《公演概要》日程:2022年6月4日(土)会場:青山月見ル君想フ   (東京メトロ銀座線 外苑前駅1A出口)開場:12:15開演:12:45終演:14:30ごろ座席:S席¥5000 / A席¥4000 / 学生¥3000 +1D   (+¥1000で配信アーカイブもご視聴可) *サポートメンバーKeyboard 田中ひなのBass Y.O.U.Drums 大場俊 *ゲストパントマイムアーティスト 前田秀シンガーソングライター 和角一樹 ○来場チケットhttps://t.co/GeRxJG5Zy1○配信チケットhttps://t.co/jlHlA6p5L6

Interview with Lovetide

インタビュー: Shanks Yamauchi SOUL,R&Bをはじめ幅広い音楽性で活躍され、先日リリースされたMV「imperfect」も話題のアーティストLovetideさんにお話を伺いました。 Q1:Lovetideさん、2月12日にはituneやAMASON MUSIC、Apple MUSICのR&B、ソウル部門で1位になりましたこと、おめでとうございます! まずはLovetideさんの最初の音楽との出会い、原点を教えてください。 (ありがとうございます(^^)正確にはiTunes日本のSoul,R&Bミュージックビデオ部門1位になります!)最初の音楽との出会いは物心ついた時には既に自宅に父の趣味でYUSENが引かれていて色々な音楽と触れ合えたことです。中でもブラックコンテンポラリーからのNew jack swingへ派生した音楽との出会いは衝撃的でした!今でいうHipHopです(^^)それと、当時はまだ珍しくケーブルテレビなども引いていてWowWowの海外のライブやコンサートを見れたのも大きく影響しています。 Q2:Lovetideさんが、自ら音楽活動をされるようになったきっかけはどのようなことですか? 元々歌手になる気満々で上京をしたのですが、周りの誰にも家族や親友にすらその夢は語りませんでした。はじめはオーディションばかり受けていましたが、歌唱力や見た目では絶対にNo.1になれないのは明白でしたのでオリジナル楽曲を作ることでオンリーワンになるべきだと作曲の練習をして、少しずつ音楽サイトなどに自分の曲をアップしていっていたら「いいね」と言って下さる方が出来て、いまのLovetide があります。 Q3:Lovetideさんには「エンドロール」など素敵な歌がたくさんありますね。作詞作曲は、どのような時にインスピレーションが浮かんできますか? ありがとうございます。割と作ろうと思って机に向かって作ることが多いです。子育ての合間に作っているので、子供に気を取られて集中出来ず終わってまた始めると「あれ?なんだっけ?」とリセットされて気が付いたら出来てるので、作っているときの記憶もいい具合に失われています(^^;)きっとカッコよく「降ってきた!降りてきた!」みたいのとは程遠いかもしれません。 Q4:LovetideさんのYouTubeチャンネルには、音楽以外にも素敵な動画もありますね。拝見してLovetideさんのお考えが伝わってくるように感じました。実際にLovetideさんが音楽を通して多くの人に伝えたいメッセージは何ですか? いつの時代も激動の中を生き抜く人へ時には人と意見が合わず争うこともあるでしょうし、傷つけあい後悔することもあると思います。もちろん私もそうです。そんな中で自分をフラットに中性に戻してくれるのが音楽だと思います。正しさよりも優しさを。楽しい気持ちは倍に悲しみは半分にそんな人の心に寄り添う音楽を目指し、一人でも多くの方と繋がりを持ちたいと心から願っています。 Q5:今は絵本の制作もなさっていると伺っています。どのような思いから絵本の制作を始められたのですか? 元々動植物が好きでしたが息子のおかげで虫や爬虫類、両生類色々な命と実際にかかわることが増えました。皆この地球の中で役割を果たしながら生きていて、どの命も尊い。人間は沢山の命たちに生かされている。それを是非実感してほしく作ることにしました。特に現代はSDGsなど自然への関心も高まっているのでチャンスだと思っています。 Q6:Lovetideさんが今まで音楽活動をしてきた中で、いちばん大変だったことは何ですか? 子供を育てながらの活動をしていく上で、時々色々な批判や理解されない点もあり、皆意見はそれぞれ違うので、それを変えることは出来ません。その中で自分の信念を貫くことに心折れそうになったりしてたので、自分の心を管理するのが一番大変ですし、これからも課題になっていくと思います。 Q7:Lovetideさんが今まで音楽活動をしてきた中で、いちばん嬉しかったことは何ですか? 子どもたちが私の歌をまねして歌ってくれた時は本当にうれしかったです。 Q8:将来の目標は何ですか? 日本全国の皆さんに、もっと音楽を身近に感じて欲しいので幼稚園、保育園、小学校、福祉施設等その他いろいろな場所を回って沢山の人たちの笑顔を見ることです。 Q9:5月29日にワンマンライブをされると伺っています。ワンマンライブの詳細、そして今後の活動予定について教えてください。 5/29(日)ラドンナ原宿でお昼の12:00~Soul,R&B,Funk,ラテン様々な音楽をホーンセクションも入った豪華なフルバンドでお届けします!音楽の楽しさを是非ご体感ください(*^-^*)77席限定でお席も残り僅かとなっています。そして6/19(日)大阪は梅田Alwaysさんでこちらもお昼3年ぶりの大阪ライブとなります!5月とは打って変わってPianoとデュオとシンプルですがやはりSoul,R&B,Funk,ラテン様々な音楽をお届けします!随時ライブ情報は更新されますのでOfficial Siteをご覧いただければ幸いです。 http://lovetide.jphtttps://twitter.com/lovetidemayu

Interview with 菜摘美 (Natsumi)

インタビュー TEXT: Shanks Yamauchi Twitter: @natsumitunesTunecore: natsumitunes インタビュー 菜摘美 (Natsumi) JROCK’N’ROLL初登場と言うことで自己紹介をお願い致します。 2015年から「菜摘美」として始動。東京を拠点に弾き語り活動をしている大阪出身のシンガーソングライターです。 最初の音楽との出会いについて教えて下さい。 4歳ぐらいの頃、姉がピアノを弾いているのを聴いて、とても興味が湧いた記憶が最初です。幼稚園から13歳までピアノを習いました。 シンガーソングライターになろうと思ったキッカケは何でしたか? バンドでギターを弾いていた時はギターの音に注目し研究しました。そこから作曲家として、歌い手の立場になり、視野を広く音楽を捉えたいと思ったことがきっかけです。 菜摘美さんの音楽には、米国のカントリーミュージックのような雰囲気を感じるのですが、影響を受けたアーティストはどんな人ですか? カントリーは上京したばかりの頃、とてもお世話になったギターの師匠大橋隆志さんの影響から始まり、そこからアメリカのカントリー・ブルースに深く興味を持つようになりました。例えばSheryl Crow, Bob DylanやEric Claptonが尊敬しているBig bill broonzyなど沢山のアーティストを聴くようになり、影響を受けました。 菜摘美さんは、どんな時にインスピレーションが降りてきて曲を書かれるのですか?  いつも突然でギターやピアノを弾いている時が多く、他には映画を見た時、また音楽を聴いている時、何かをイメージしている時などです。 詩とメロディとどちらが先にできるのですか? メロディが多いです。 菜摘美さんが音楽を通して多くの人に伝えたいメッセージは何ですか? 心の叫び、言葉にならなかった思いを開放させて、人生謳歌しましょう! 菜摘美さんが今まで音楽活動をしてきた中で、いちばん大変だったことは何ですか? 2つは同じ関係にあると思っておりまして、集客とMCです。 菜摘美さんが今まで音楽活動をしてきた中で、いちばん嬉しかったことは何ですか?  曲を通して心が通うことです。 菜摘美さんはコロナ前には米国進出を目指していたと記憶しています。海外進出も含めて将来の目標をお聞かせ下さい。 日本語を大切にしながら、海外へアプローチしたいです。演奏活動はもちろん、夢はBillboard hits TOP100に入る事です! 昨年末には初のMV「水音」を発表されました。撮影時のエピソードをお聞かせ下さい。 映像制作して頂いたNovaureliaさんのご提案にて「等々力渓谷」で撮影しました。そこはバンド時代に初めてジャケット撮影した場所で、ご縁の凄さを感じました。あと思いの外、蚊が沢山いて大変でした・・・(笑) 4月3日にはワンマンライブを開催されます。意気込みをお聞かせ下さい。 2016年振りにワンマンを開催させて頂きます。私は私を超えて、皆様の心が開放されて行くような、特別な瞬間を心に描いています。イベント開催が難しい時代ですがしっかり対策して、楽しみましょう!そしてこの時代を乗り越えて行きましょう!

Interview with DAVID

 David インタビュー。David、ワンマン公演「Hexagramearth -運命の糸と意図-」への想いを語る!!  耽美/ゴシック/シンフォニック…ビジュアル系スタイルの究極を追求したのが、Davidの作り上げた1st FULL ALBUM「Hexagramearth」(ヘキサグラマース)。同作品の世界観を、視覚・聴覚・感覚を刺激する形で具現化してゆくのが、10月12日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行うワンマン公演の「Hexagramearth -運命の糸と意図-」になる。  この日は、有観客/ライブ配信と2つの形で上演。バンドを従えたライブでありながら、”魅せる/体感”する要素を備えた「舞台劇」として作り上げる。それが臨場感を味わう会場でも、視覚的な演出効果を味わえるライブ配信だろうと、Davidの公演に触れることで、現実を忘れ、幻惑する幻想的な世界へ浸ることができる。  この公演に参加した方全員に、アルバム「Hexagramearth」のエピローグとなる楽曲をプレゼント(有観客/ライブ配信共にチケットを購入した方にはCD盤として進呈)。この日の公演を持って、アルバム「Hexagramearth」に綴った物語が完結する。  もちろん、アルバムを未聴でもライブは楽しめる。むしろ、予備知識なく観た映画や舞台劇を通して感動を覚え、より深くその世界観を知りたくなるのと同じ感覚を味わえるだろう。  このたび、DavidことSUIが、同公演へ向けての想いを語ってくれた。彼の言葉を受け止め、10月12日に描き出される一夜の物語へ、あなたも足を踏み入れてほしい。 ――10月12日、DavidはSHIBUYA PLEASURE PLEASUREを舞台にワンマン公演「Hexagramearth -運命の糸と意図-」を行います。Davidにとって、今回が初のホール公演。そこへどんな意図があるのか、まずはそこから教えてください。 SUI    毎年、節目となる(周年)公演を行い続けてきた中、アルバム「Hexagramearth」の物語を伝えてゆくうえでは、視覚的な面でも魅了できるホールが最適と判断してのことでした。そもそもは、2020年に発売したConsept Album「Gothculture」が始まりでした。そこから1年間、6枚連続でシングル盤を発売し続けてきました。折しもコロナ禍の影響もあり、ライブに重きを置いた作品作りではなく、Davidが追い求めている「ゴシック」を極めた世界観を描き出すことへ集中。その制作を通しDavidが求める音楽性の輪郭が明瞭になったからこそ、そこで得た想いを突き詰める形で作りあげたのがアルバム「Hexagramearth」でした。  この作品に確かな手応えを感じたからこそ、物語として綴った世界観を、今度は目の前で存分に楽しんでもらおうとの意図で組んだのが、10月12日にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行うワンマン公演の「Hexagramearth -運命の糸と意図-」になります。もう一つ、先へ向けての想いを語るなら、Davidは来年活動5周年を迎えます。そこへ向けての新たな布石にも、この日の公演をしていく予定でいます。 ――アルバム「Hexagramearth」には、耽美でゴシックというヴィジュアル系音楽の一つのスタイルを極めた曲たちを詰め込みました。本当なら、こういう音楽こそ「ヴィジュアル系の王道です」と言いたいところですが、昨今の主流とは異なる音楽性として見えてしまう。別の捉え方をするなら、だからこそ異端の美学にもっと触れてほしい気持ちも、こちら側としては持ってしまいます。 SUI  もちろん、僕自身も「わかる人にだけわかればいい」という気持ちで音楽活動をしているわけではない。Davidの描き出す世界観へ陶酔してくれる同志たちを、僕は誰よりも大切にしています。だからと言って、アンダーグラウント的な一つの枠組みとして収まってしまうのは、自分の意図とは異なります。先程も言われたように、多様性の中でDavidで今示している時に王道と言われるスタイルもシーンの中で確かな位置づけとして絶えず示すのは大事なことだと思っています。その復権の礎として、今、行っている活動を未来へ繋げていきたい気持ちでいますし、そのためにも10月12日のワンマン公演には注目してもらいたいなと思っています。 ――この日はどんな内容になりそうか、その話も聞かせてください。 SUI  今回は、最新アルバム「Hexagramearth」に最も沿った展開を描きます。この作品自体が、とてもストーリー性を持っている。ライブでは、曲順通りの再現ではなく、物語の道筋を変え、そこへいろんな楽曲を加え肉付けをしたうえで、生演奏の素晴らしさを通してアルバムに描いた世界観をたっぷりお届けします。今回は、物語に合わせて映し出す映像もかなり作り込めば、ホールだからこその高さと奥行きを活かした臨場感あふれる演出もいろいろと用意しています。それもあって、いわゆるスタンディングで熱狂するのではなく、じっくり世界観へ浸ってもらおうと、今回はホールという形を取ったわけです。加えて、相応に大きな会場だからこそ、そこを成功させ、よりスケール大きなステップを踏むという想いもあります。 ――今回のチケットを購入した方全員に、楽曲をプレゼントするそうですね。 SUI   この日のワンマン公演のために書き下ろした楽曲であり、アルバム「Hexagramearth」に描いた物語の最後のピースとなる楽曲を、有観客/ライブ配信どちらの形であれ、購入してくださった方全員にプレゼントします。これまでもコンセプトを重視したワンマン公演は重ねてきましたが、今回、Davidとしては初めてホールという会場を選んだように、ホールという特性を活かしたコンセプチュアルな公演になるのは間違いないです。 ――ライブを深く楽しむうえで、アルバム「Hexagramearth」へ事前に触れておくのがベストなのは当然ですが、まったく耳にしてなくとも大丈夫でしょうか。 SUI   今回の公演は、舞台劇や映画を観る感覚で楽しめるように、まったくDavidの音楽に触れたことのない方でも物語の世界へ入り込み、楽しめる内容になります。むしろ観始めたとたんに引き込まれ、圧倒されるがままにライブが進んでいくと思います。  もう少し深く僕の意図を語るなら、アルバム「Hexagramearth」はDavidのアーティストロゴのモチーフにも用いている”六芒星”をイメージし作りあげています。六芒星は、正三角形と逆三角形を組み合わせた形で出来ている。物事には常に表と裏があれば、対角をなす二つの面があるからこそ、それが一つの形として成立してゆく。今回の公演で語るなら、三角形の一つがステージ側であり、もう一つの三角形が客席側になる。それが合わさることで意味を持つ世界(ライブ)にしていきたい。今の自分をさらけ出した姿を示すライブになるからこそ、それを全身で受け止めてもらい、一緒に想いを極めたい。その覚悟を持って向かうライブにもなります。  今回、いろんな席種も用意してあるので、自分に合ったスタイルで席を選んで楽しんでもいただけます。詳しくは特設サイト(https://davidofficial.net/oneman1012/)で確認してください。何より、DavidはSUIのソロプロジェクトではありますが、民(ファン総称)はもちろんJoint Artistはずっと苦楽を共にしてきた仲間たち。バンドスタイルだからこそ描き出せる臨場感も存分に感じてください。 Joint Artistからのコメント erina(Guitar) Davidが始動したときから、レコーディングやライブでギターを弾き続けています。僕自身、SUIが求める世界観を最大限活かす演奏を毎回心がけています。今回の公演のため、じっくり時間をかけ、Davidとして求める世界観を深く追求してきたように、当日は観る人を圧倒するライブを描けていけるはず。そこは、期待して待っていてください。 SHO(Drums) 今回の公演は、SUIさんの気持ちの部分がとても色濃く出ている内容。それを、しっかりとサポートし、より具体化した音楽を当日はお届けします。 Яyu from Ashmaze.(Bass) 今回は、一つの節目となるワンマン公演。しかも、初のホールという場のように、それぞれの楽曲が持つ深い部分まで細かく伝える演奏を通し、Davidとして描きたい世界観観てくださる方々にしっかりと伝えていきます。SUIさんみずから「皆サポートではなく、同じ世界を共に構成するアーティストだから」と言ってくれるので、僕ら演奏陣も目立ちに行きます!! TEXT:長澤智典 ★インフォメーション★ David「Story Teller」MV FULLContinue reading “Interview with DAVID”

Interview – hide and seek dorothy part 2

  『夢寐の花』とは「夢の中だけで咲く花」。少女ドロシーが見た13篇のダークファンタジーな物語を綴ったハイダンシークドロシーの新作アルバム『夢寐の花』。 『夢寐の花』とは「夢の中だけで咲く花」。少女ドロシーが見た13篇のダークファンタジーな物語を綴ったハイダンシークドロシーの新作アルバム『夢寐の花』。 その魅力をメンバーが語り尽くす。 7月、8月と連続で作品を発売すれば、夏にはライブツアーも行なったハイダンシークドロシー。彼らが、3ヶ月連続リリースの第3弾作として9月18日に2ndアルバム『夢寐の花』を発売する。 2ndアルバム『夢寐の花』には、ちょうど1年前に出した1stアルバム『ヒトリランド』以降に形にしてきた配信シングル『エルドラド』『百花千紅』、シングル盤『白黑有無』『飾られた私と棘と事切れの部屋』 へ収録した曲たちもすべて集約。そのうえで、6つの新曲を加えて、全部で13曲という聞き応えのある作品として仕上げている。 1stアルバム『ヒトリランド』は、ドロシーという異世界に住む少女の視点で描いたダークファンタジーな物語を中心に作りあげていた。その後に出した『エルドラド』は、1stアルバムに描いた世界観を踏襲しながらも、作詞を担うヴォーカル谷琢磨の描きたい想いを少女ドロシーに重ねあわせ描いた楽曲になっていた。 次に出した『白黑有無』では、「明るいファンタジー」をテーマに楽曲を制作。「ハイダンシークドロシーの分岐点にもなった曲」と言われるように、彼らの音楽性や描く世界観の枠を大きく広げた作品になれば、胸つかむキャッチーな楽曲を通し、新たなファン層の拡充にも繋がった。 7月と8月に連続リリースした『百花千紅』と『飾られた私と棘と事切れの部屋』 は、ライブで活きる楽曲を意識して作られた曲たち。アグレッシブな音楽性を示し、ライブを通して触れた人たちの心を惹きつける曲たちとして評価を得てきた。 根底には「少女ドロシーの描く心の物語」という軸を据えながらも、そこへ多種多様な心模様(歌詞)や音楽性(曲調)を1曲ごとに塗り重ねてきたことで、何時の間にかハイダンシークドロシーの音楽性は「大人のヴィジュアル系」と呼ばれる、ときに切なく、ときに優しく、触れた人たちの心の琴線を揺さぶる良質な歌を届ける音楽性へと進化していった。その進化の歩みを集約し、集大成したのが、2ndアルバムの『夢寐の花』になる。 ハイダンシークドロシーがどんな想いを胸にアルバムを作りあげたのか、その物語を、彼らの言葉を借りてお伝えしたい。 ――1stアルバム『ヒトリランド』を出して間もなく発売したのが、としまえんにあったメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」との想い出も重ね合わせて作った『エルドラド』でした。その頃から谷さん自身の想いも歌詞へ深く描き出せば、楽曲も多様性を増したように、少女ドロシーという視点にとらわれることなく表現を始めたなという印象を受けました。 谷琢磨  『エルドラド』に関しては、としまえんにあったメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」の想い出を形にしたいと思っていたように、その構想は1stアルバム『ヒトリランド』を制作していた頃からありました。それを具現化したのが、みずから作曲もした『エルドラド』になります。先にアルバム全体の話をすると、2ndアルバムのタイトルへ記した『夢寐の花』とは「夢の中だけで咲く花」のこと。アルバムに収録した一つ一つの楽曲が、ドロシーが夢の中で見た物語という世界観を軸にしているように、そこへ統一性も出しながら作りあげています。 情次2号 一見、多様な視点を持って描いた曲たちに見えて、1枚にまとめあげると根底に統一した世界観を覚えるのは、谷くんの頭の中に、2ndアルバム『夢寐の花』へ向けての構想がしっかり見えていたからなんだろうね。 靖乃  1stアルバム『ヒトリランド』を作り、同時にハイダンシークドロシーは初ライブをワンマン公演という形で行なったんですけど。そのライブをやったときに感じていたのが、「アルバム『ヒトリランド』へ収録した曲たちに、ライブ用に欠けていた幾つかのピース(楽曲)を加えると、より濃いワンマンライブになるな」ということ。そこから次々と生まれてきたのが、1stアルバム『ヒトリランド』以降の作品たちであり、2021年の夏秋に向けたライブ展開へ向け必要なピースを埋めるように作り上げた2ndアルバムの『夢寐の花』なんです。 ――『エルドラド』のときは、まだ1stアルバム『ヒトリランド』の世界観を踏襲していましたけど。その印象をがらっ変えたのが、シングルの『白黑有無』でした。 情次2号  『白黑有無』も、今年3月に行なったワンマン公演へ向け、そこで表現するのに必要なピースとして作った曲なんですけど。当時、谷くんに「明るいファンタジーをやりたい」と言われ、それで作ったんだよね。C/Wに収録したアコースティックなスタイルの「心温」も、そのときにアコースティックライブも予定していたから、そこに合わせて作った楽曲でした。 谷琢磨  以前から楽曲を表現していくうえでの多様性は求めていたんですけど。『エルドラド』の時点では、まだ手探りな部分はありました。でも、『白黑有無』で「明るいファンタジー」へ挑戦したことで、その扉が開き、一気に多様性を求めやすくなったなとは感じています。 靖乃  ハイダンシークドロシーを始めた当初は、谷くん自身がこれまでに表現してきた音楽性も含め、どこまで表現の幅を広げて良いのか迷いがあったと思うんですよ。でも、1stライブをやったときに、演奏する側も、観てくれる側も、思った以上に笑顔で楽しんでいた。その笑顔が、「もっと幅を広げていいんだ」という谷くんの表現したい欲求の背中を押してくれたんじゃないかなと、俺なんかは見てるんだけど。 谷琢磨  それは、確かにありました。『ヒナギク』という温かいく優しい楽曲があるんですけど。それを歌っているとき、自然に笑顔になっていたんですね。その表情を見た人たちから「笑顔が素敵でした」という声が思った以上に返ってきていました。それまでずーっと暗ーい感じの楽曲を歌い続けてきたのもあって、ライブで笑うことがなかったんですね。でも、ふいに出た笑顔とはいえ、それを受け入れてもらえたことが、「明るい表情を披露したい」という一つの決め手になったのは確かです。 情次2号  『白黑有無』を作ったことが、ハイダンシークドロシーにとっても世界観を広げてゆく大きな分岐点となったからね。 ジン  それまでもけっして制約を作っていたわけではないけど、『エルドラド』の頃までは、『ヒトリランド』で作り上げた世界観からあまり逸脱しすぎないようにという気持ちが無意識の中にあったんですけど。その枠を『白黑有無』を通してはみ出せたことで、そこからどんどん制約が取れていった感じはありましたね。 ――7月に配信リリースした『百花千紅』、8月に会場限定シングル盤として発売した『飾られた私と棘と事切れの部屋』 に収録した曲たちは、まさにライブで生きる内容ばかりでしたよね。 情次2号  それらの曲たちも、9月18日に出す2ndアルバム「泡沫なる夢幻」へ向けて作っていた曲たちのピースでしたけど。ちょうど夏からライブツアーも控えていたことから、ライブで生きる曲たちをと先に書け上げれば、その展開へ合わせるように、2ヶ月連続でリリースした経緯もありました。『百花千紅』など、ライブで演奏したときに、聴いてる人たちの気持ちを頭からガッとつかんでいくためのような楽曲ですからね。 靖乃  対バンライブを通しての演奏だったように、限られた時間の中でしたけど。でも、夏のライブ中にやってて感じたのが、1曲目を演奏した時点では、そんなに目を合わせてくれる人たちがいなかったのに、最後の曲の頃にはみんなが僕らへ熱い視線を向けてくれていたこと。それだけ、今のハイダンシークドロシーの曲たちを評価してもらえたんだなと思ったし、そういう曲たちをしっかり作りあげられたなという手応えも覚えていましたからね。 情次2号  ハイダンシークドロシーはコロナ禍真っ只中で始まったバンド。1stアルバム『ヒトリランド』は、メンバーどうしでもなかなかコミュケーションを取るのが難しい環境だったように、みんなのことを理解しようとしながら作った作品でした。そこからは、ライブも含め、コミュニケーションを取れる時間も機会も増えたことから、お互いのことも深くわかりあえるようになってきた。そうやって関係性を深めていく中で生まれた曲たちをまとめあげたのが2ndアルバム『夢寐の花』のように、楽曲の持つ深みも振り幅も広がっていくのは当然だし、そこが1枚目と2枚目のアルバムとでは大きな違いになっているなとも感じています。 ――谷さんは、アルバム用に『眠り薬のうた』『サンザシ』と新曲を持ってきました。2曲とも、谷琢磨として描いている世界観に近い匂いを覚えました。 谷琢磨  アルバム用の楽曲を作るうえで意識していたのが、「自分の気持ちや主張を、もうちょっと強めに入れてもいいかな」ということでした。結果、『眠り薬のうた』も『サンザシ』も「これをヴィジュアル系と言って良いのかな?」という枠組みを逸脱した曲にはなったんですけど。別の見方をするなら、谷琢磨としての芯をとても強く押し出した曲たちをハイダンシークドロシーの楽曲として作れたなとも思っています。 靖乃  2曲とも、十分ヴィジュアル系の楽曲として成り立ってると思う。しっかり、同じ国の中にいますからね。 谷琢磨  「自分が持っている味をヴィジュアル系の中に出そう」という部分と「自分が歩んできた歌に対する道」、その二つを融合しながら、それぞれの楽曲の中へ取り込めたんじゃないかとは、自分でも思えました。 ――『眠り薬のうた』は、谷さんの弾き語り演奏で構成されていますよね。 谷琢磨  コンサーティーナ(蛇腹楽器)の弾き語りで歌ったんですけど。主人公のドロシーの不器用な世界観を出すために、下手な演奏も含め、あえて一発録りをしています。 情次2号  谷くんが「下手だ」といった演奏を、ミックスのときにさらに揺らして不器用さを増してみました(笑)。 靖乃  谷くんは「下手な演奏」と言ってたけど。谷くんの息づかいと重なるように演奏も聞こえてくるから、むしろ、”らしさ”が見えていいよね。 情次2号 Continue reading “Interview – hide and seek dorothy part 2”

Interview – hide and seek dorothy

いきなり猫の肉球を差し出されたときには「キャーッ!!」となりましたからね。ハイダンシークドロシー、2ndアルバム『夢寐の花』を9月18日に発売。ところで、猫の肉球って??  1stアルバム『ヒトリランド』を手にハイダンシークドロシーがライブデビューを飾ったのが、2020年9月20日だった。活動を始めるにあたり、彼らが提示した1stアルバム『ヒトリランド』には、ドロシーという少女の視点で描かれたダークファンタジーな物語がいろいろと綴られていた。ドロシーとは、ヴォーカル谷琢磨の心に巣くう、もう一人の自分。少し闇を抱えた少女が、いろんな舞台の中、心痛めながらも異形と戯れる物語は、人が心に隠し持った本心を覗いているようにも見えていた。  それまでは、小さな”自分の世界”の中で戯れていたドロシーだったが、配信シングル『エルドラド』をリリースして以降、ドロシーは小さな世界から飛び出し、谷琢磨自身のいろんな想い出や想いと心を重ねながら、多様な視点で「心の闇」だけではなく「希望」や「未来」も示しだした。それが、シングルの『白黑有無』や『飾られた私と棘と事切れの部屋』、 配信シングル『百花千紅』という作品に描き出されてきた。  感情の変化や描く視点の多様性に合わせ、曲調も、ダークなスタイルを軸にしながらも、時に、心ときめく光に満ちた音楽性や、ライブで活きる激しく攻めた表情など、いろんな面を描きだすようにと変化している。  作品を重ねるごとに、聞き手の心に嬉しい驚きも重ね続けてきたハイダンシークドロシー。彼らが、ほぼ1年ぶりとなる9月18日に発売する2ndアルバム『夢寐の花』には、ドロシーが夢寐(眠っているときに見る夢)の中で見たいろんな物語が詰め込まれている。バンドの進化に合わせ多様性を増した音楽性を示してきたように、収録した曲たちも、多彩な表情を見せている。  先に形にしてきた『エルドラド』『白黑有無』『百花千紅』『飾られた私と棘と事切れの部屋』 について、メンバーは以下のように語ってくれた。 谷琢磨  『エルドラド』は、としまえんにあったメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」の想い出を形にしています。その構想は1stアルバム『ヒトリランド』を制作していた頃からあったように、歌詞や曲調も『ヒトリランド』に描いた世界観からの延長という面も強かったんですけど。それまでの世界観に新しい変化を与えたのが、続く『白黒有無』でした。 情次2号 『白黑有無』は、今年3月に行なったワンマン公演へ向け、そこで表現するのに必要なピースとして作った曲なんですけど。当時、谷くんに「明るいファンタジーをやりたい」と言われ、それで作ったんだよね。C/Wに収録したアコースティックなスタイルの「心温」も、そのときにアコースティックライブも予定していたから、そこに合わせて作った楽曲でした。 谷琢磨   以前から楽曲を表現していくうえでの多様性は求めていたんですけど。『エルドラド』の時点では、まだ手探りな部分はありました。でも、『白黑有無』で「明るいファンタジー」へ挑戦したことで、その扉が開き、一気に多様性を求めやすくなったなと感じています。ハイダンシークドロシーには『ヒナギク』という温かく優しい楽曲があるんですけど。それを歌っているとき、自然に笑顔になっていたんですね。その表情を見た人たちから「笑顔が素敵でした」という声が思った以上に返ってきていました。それを受け入れてもらえたことが、「明るい表情を披露したい」という一つに決め手になったのは確かです。 情次2号  『白黑有無』を作ったことが、ハイダンシークドロシーにとっても世界観を広げてゆく大きな分岐点になったからね。 ジン  それまでもけっして制約を作っていたわけではないけど、『エルドラド』の頃までは、『ヒトリランド』で作り上げた世界観からあまり逸脱しすぎないようにという気持ちがみんな無意識の中にあったんですけど。その枠を『白黒有無』を通してはみ出せたことで、そこからどんどん制約が取れていった感じはありましたね。 情次2号   7月に配信リリースした『百花千紅』、8月に会場限定シングル盤として発売した『飾られた私と棘と事切れの部屋』 は、夏からライブツアーも控えていたことから、ライブで活きる曲たちをと書き上げれば、その展開へ合わせるように、2ヶ月連続でリリースした経緯もありました。『百花千紅』など、ライブで演奏したときに、聴いてる人たちの気持ちを頭からガッとつかんでいくためのような楽曲ですからね。  ここからは、アルバム『夢寐の花』用に作りあげた新曲の『眠り薬のうた』『猫と魔法のドルチェ』『アコーディオン弾きの男』『サンザシ』『誕生花』『蒼い砂時計』について記したい。 谷琢磨   アルバム用の楽曲を作るうえで意識していたのが、「自分の気持ちや主張を、もうちょっと強めに入れてもいいかな」ということでした。結果、『眠り薬のうた』も『サンザシ』も「これをヴィジュアル系と言って良いのかな?」という枠組みを逸脱した曲にはなったんですけど。別の見方をするなら、谷琢磨としての芯をとても強く押し出した曲たちをハイダンシークドロシーの楽曲として作れたなとも思っています。 『眠り薬のうた』は、コンサーティーナ(蛇腹楽器)の弾き語りで歌ったんですけど。主人公のドロシーの不器用な世界観を出すために、下手な演奏も含め、あえて一発録りをしています。 情次2号 「にゃあ ミルク色の」と歌いだす『猫と魔法のドルチェ』の始まりは、曲を作った自分でも驚きでしたよ。仮に僕がこの曲の歌詞を載せるとしたら、バーを舞台にブランデーを傾けるなど、大人の世界を書くと思うんですけど。いきなり猫の肉球を差し出されたときには「キャーッ!!」となりましたからね。 谷琢磨   とてもウェットな大人の雰囲気を持った楽曲だったからこそ、あえてそこを外したかったんですよね。それにハイダンシークドロシーは、ドロシーという少女の視点も大切にしているからこそ、そこを活かすように書いた面はありました。それに、猫はハイダンシークドロシーのメンバーの姿でもありますからね。 ジン   僕が頭にかぶってる猫のことです。僕自身ではなく、僕の一部でもあるネコにスポットを当てた楽曲が生まれたように、もう一生こいつ(猫の頭)とは添い遂げなきゃいけないですよね(笑)。 靖乃  『猫と魔法のドルチェ』は、心地好く泳げる演奏を心がけた楽曲でした。続く新曲の『アコーディオン弾きの男』は、勝手知ったるというか、1stアルバム『ヒトリランド』の頃に培ったスタイルを上手く活かした楽曲になりました。 谷琢磨  『アコーディオン弾きの男』は、当初シングルにしようかという話も出ていた曲なんです。耳心地好さよりも世界観を全面に押し出す楽曲にしたかったことから、歌詞も、物語性を強く押し出して書いています。この曲、谷が帽子を目深にかぶった格好で、コンサーティーナを弾きながらライブで歌うのも面白いのかなとも想像しています。 靖乃   続いて流れる谷くんの作った『サンザシ』が、演奏していて気持ちいいんですよ。あの曲は、とても壮大な景色が見えるように、フルオーケストラを背に演奏している気分のまま、レイドバックした叩き方を心がけながら録った楽曲でしたからね。 情次2号  『サンザシ』って豪華さをイメージさせる曲なんだよね。実際にはシンプルな演奏にしているんだけど、背景からフルオーケストラの演奏が聞こえてきそうな壮大な感じはしっかり出せたなと思います。 谷琢磨  『誕生花』は、作曲を靖乃くんがしていたことから、「打ち鳴らせ 力強いリズム」など、靖乃くんが生き生きしてドラムを叩いている姿をイメージして書いています。聴いてくださる人たちにも、靖乃くんの姿を思い浮かべながら歌詞に想いを巡らせてほしいですね。 靖乃   自分の場合、弾んだ楽曲が中心にはなってしまうけど、こうやってバンドの中へ新たな彩りを加えられたことは良かったなと思っています。歌詞については、「俺のことを書いてもらって、なんかすいません」って気持ちです(笑) 谷琢磨  『蒼い砂時計』は五拍子という聞き慣れないリズムのように、聴いてて不思議な世界を感じると思うんですね。そこから、砂時計をひっくり返し続けるように、夢の世界を無限ループのようにずっと行き来してゆく風景を歌詞に書きました。 情次2号  『蒼い砂時計』はね、谷くんが変拍子の楽曲をやりたそうだなと思って作ったんですけど(笑)。七拍子の曲って割とあるけど、五拍子の曲は自分でもやったことがないなと思ってチャレンジしてみました。曲調としてはブルース調というか、ちょっと暗めな大人のジャジーなロックというテイスト。こういうクールな表情もアルバムの中へ入れられたのは良かったなと思ってます。この曲、どこか「スパイ大作戦」みたいな雰囲気も出しているように、そういうところも楽しんでほしいですね。  完成した2ndアルバム『夢寐の花』について、谷琢磨は以下のような言葉も寄せてくれた。 谷琢磨   どの楽曲も大人っぽく上品に仕上がりながら、でも、少女ドロシーが持つ子供らしい視点も少し歌詞に出しつつ、ハイダンシークドロシーが持つ世界観をより深めたうえで作り上げることができたように、とても手応えのある作品になりました。  ハイダンシークドロシーは、2ndアルバム『夢寐の花』を手にしたワンマン公演を収録し、それを10月2日に配信ライブとして届けることも決定している。 谷琢磨  今回は、谷だけ別の場所から参加し、三人と一緒にライブ収録をします。今の時代の中で見つけ出すハイダンシークドロシーとしての新たなライブのアプローチにはなりますが、収録したライブという一つの作品を配信する我々の新たな試みを楽しみに待っていてくださったら嬉しく思います。 情次2号 Continue reading “Interview – hide and seek dorothy”

CHERRY GIRLS PROJECT – 3/25 COMMENT

TEXT:長澤智典 ハシグチカナデリヤ(G)・伊藤千明(B)・高橋まこと(ex BOØWY:Dr))・ダイナ四(Dr)と、最強のミュージシャンをメンバーに迎えて開催。CHERRY GIRLS PROJECT、3月25日のワンマン公演へ向け、ライブの見どころを激白。ツインドラムは見逃せない!!   3月25日(木)、オルタナティブシアターを舞台に通算5度目となるワンマン公演「UPGRADE」を行なうCHERRY GIRLS PROJECT。この日は、ハシグチカナデリヤ(G)・伊藤千明(B)・高橋まこと(ex BOØWY:Dr))・ダイナ四(Dr)と、最強のミュージシャンをメンバーに迎えて行なうバンドスタイルでのライブ。昨年10月にも新宿BLAZEでバンド編成でのライブを経験しているとはいえ、当時は、前半をオケスタイルで。後半をバンド編成でという形だった。今回は、最初から最後までバンド編成での公演になる。しかも終盤には、ツインドラムというスタイルでもライブをお届けする。   当日、どんなワンマン公演になるのか。このたび、メンバーからワンマン公演に向けてのコメントが届いたので紹介したい。 来瞳舞夢 CHERRY GIRLS PROJECTの掲げたコンセプトの一つにあるのが、「境界線を超える」こと。今のCHERRY GIRLS PROJECTの音楽性がロック好きな人たちにも刺さることから、最近ではロック系のイベントフェスに呼んでいただける機会も増えました。最近でも、東名阪を舞台にした「ちょこフェス」に呼ばれれば、4月17日に下北沢のライブハウス10会場を舞台に行なう「KNOCK OUT FES」更に5月に名古屋で開催される「GOLDRUSH」にも、バンドさんに混じりながらライブを行ないます。他にも異ジャンルからのお誘いをいただく機会が少しずつですけど増えているように、CHERRY GIRLS PROJECTとしてもこの機会は大きなチャンスとして受け止めているし、今後へ活かそうと動き始めています。 真志取みらい  「ちょこフェス」は、東名阪全部に出させていただきました。実際にライブをやってみると、音楽にジャンルという境界線などないんだなというのを強く感じたと言いますか、CHERRY GIRLS PROJECTには、ジャンルという境界線を超えてゆく力があるんだと体感することが出来ました。だからこそこれからは、ロック系の大きなフェスへも出演の挑戦を仕掛けながら、異ジャンルでも積極的に勝負していきたいなと思っています。実際に体験したことで、音楽好きな人たちに刺さる音楽をCHERRY GIRLS PROJECTはやっているんだというのも実感できましたし。 来瞳舞夢  今の5人なら、どんな境界線も超えていける力を持っていると信じています。だからこそ、これからのCHERRY GIRLS PROJECTは、いろんな異ジャンルの境界線を越えた活動もしていきますし、その異なるジャンルの中でもチェリガが一番だったと言われるのがこのテーマの目指すべきところです。 真志取みらい  CHERRY GIRLS PROJECTは、3月25日にオルタナティブシアターを舞台に、通算5度目となるワンマン公演「UPGRADE」を行ないます。この日は、ハシグチカナデリヤ(G)さん・伊藤千明(B)さん・高橋まこと(ex BOØWY:Dr))さん・ダイナ四(Dr)さんと、最強のミュージシャンをバンドメンバーに従えてのライブになります。前回の新宿BLAZEワンマン公演に続いてのバンド編成でのワンマンライブになるんですけど。今回は、Mr.K発案のダブルドラム編成。それってすごくないですか?! ユーチューバードラマーと伝説のアトミックドラムを組ませるという大胆過ぎる発想です。 来瞳舞夢 新宿BLAZEでやったワンマン公演のときは、初のバンドを従えてということから、バンド演奏の迫力に歌が押し負けていた面もあって、それが悔しかったんですね。だからこそ、今回はバンドサウンドに負けないように。逆に、バンドの音を操れるくらい自分たちの歌でひっぱりながら、みなさんを魅了できたらなと思っています。バンドの音を背にして歌うと、本当に気持ちが昂っていくんですね。キーだって、音の迫力に刺激を受け、いつもの自分以上の音域まで出ます。だからこそ今回のワンマン公演でも、自分の限界を突破したライブパフォーマンスを見せたいです。 優希瞳 CHERRY GIRLS PROJECTのライブの魅力は、表現力豊かなところ。そこにプラスして最近思っているのが、振りに一人一人が個性を出しているうえで、その振りがしっかり一体化して見えてゆくところ。観る側からしたら、一体感を持った振りをしているように見えると思いますが、じつはその中に各自の個性も出ているので、細かいところまで見ていただけたら嬉しいです。 真志取みらい オルタナティブシアターさんは、ホール会場といこうこともあって椅子席になります。でも、場内にはLED照明の設備など、魅せる面での演出を形作れる設備もいろいろ設置してあります。今回は、オルタナティブシアターさんだからこその環境を最大限に使いながらパフォーマンスをしてゆくように、この会場で行なうワンマン公演だからこそ見れる演出も、ぜひ楽しんでください。 真汐里緒  前回のバンド公演は、前半をオケに、後半をバンド編成でという形で行ないました。でも今回のワンマン公演は、全編バンド演奏を背に行ないます。今回のワンマン公演のタイトルが「UPGRADE」のように、この日のCHERRY GIRLS PROJECTは、それまでよりも間違いなくアップグレードした姿を見せます!!メンバーそれぞれの表情や歌声、パフォーマンスを通して。もちろん、CHERRY GIRLS PROJECT全体としてもアップグレードした姿を、ぜひ目の前で体感してください。 九瀬いむ  わたし、声量はあるほうだと思うんですけど。わたしも新宿BLAZE公演のときは、バンドの音圧に気後れしてしまい、自分の歌声や声量のベストを出せていませんでした。今回のバンド公演は、(曲によって)ドラムが2台になります。前回よりも音圧はすごいし、後ろからせまってくる音の圧も半端ないです。だからこそ、めっちゃ心を強く持って、楽器の音に負けないくらいに迫力のある自分の歌声で、みんなの心にしっかり歌を届けるつもりです。今回の公演の一番の見どころは、CHERRY GIRLS PROJECTとして、メンバーそれぞれにアップグレードした姿。それをしっかり見せれるワンマン公演にしていきます。 ★インフォメーション★3.25 CHERRY GIRLSContinue reading “CHERRY GIRLS PROJECT – 3/25 COMMENT”