これは彪さんへの2回目のインタビューです。
彪さんは北海道・小樽市出身で、2018年からソロミュージシャンとして活動を開始。昨年には自身のバンド「UNDYING WORDS」を結成しました。
前回のインタビューから5年が経ちました。この5年間でどんな出来事があったのか、じっくりお話を伺いたいと思います。
—Self introduction.
■まずは自己紹介をお願いします。
彪: 彪と書いてあやと読みます。
ベーシストとしてロックに目覚めましたがご縁があってシンガーソングラ イターとしても活動させていただいております。
■影響を受けたアーティストを教えてください 。
彪: ロックの入り口は GLAY でした。
その後はヘヴィな世界に迷い込んで、Slipknot、Mudvayne、KORN などを聴いてましたね。
■ 前回は「好きな漢字は艶」とお話しされていましたが、他に好きな漢字があれば教えてください。
彪:「心」
■ もしミュージシャンになっていなかったら、どんな職業の方向を選んでいたでしょうか？
彪: 医療従事者だったのでそのままマジメにやっていたと思います。
■ 北海道で使われる言葉で、「東京の人には伝わりにくいけれど好きな言葉」はありますか？
彪:「わや」
調べたらネガティブなイメージって出てきますけど、テンション上がった時とかにも言います。
やばーい！ みたいな。
■ 最近ハマっていることや趣味は？
彪:忙しいと食生活が荒れるので、いかに野菜を簡単に美味しく食べられるかゲームを日々追求しています。
■ 東京に出てきてからは、地元にはどれくらいの頻度で帰っていますか？ お忙しくてなかなか帰れないこともありますか？
彪:お盆と年末年始はだいたい帰省してます。カウントダウンライブとかわりと夢なんですけどね。笑
■ 地元 北海道の料理で、とても恋しくなるものはありますか？
彪:むしろこっちにきてからジンギスカンに目覚めました。
まぐろは子供の頃から一生好きです。
■ これまでで一番幸せだった瞬間は何ですか？
彪:作品を出す瞬間。
■ これまでで一番悲しかった瞬間は何ですか？
彪:まぁありますけど、その度に脱皮出来ているので暗い過去のことはそんなに覚えていないタイプです。
■ 普段大事にしている言葉や座右の銘は何ですか？
彪:「ありがとう」と「ごめんなさい」
— Various music talk
■ 前回のインタビューからこの 5 年間で、音楽の世界で学んだことはありますか？
彪:数えきれないくらいあります。初心に返ることも多いですし。
続けられているのは周りのおかげでもあ るので、感謝の想いは常に持っていたいなと思います。
■ミュージシャンとして歩みを進めようと決意したきっかけは何でしたか？
彪:15〜16 歳くらいの時にロックに目覚めて、その時は何も怖いものがなかったので絶対にミュージシャ ンになる！と決意してました。
■この期間でインスピレーションや創作への考え方に変化はありましたか？ 物事の見方なども変わりました か？
彪:インスピレーションは、ありがたいことに関わるミュージシャンや周りからの刺激もあって常に湧きま す。
それもありつつリスナーに何が喜ばれるのかとか、自分の芯をどう持ち続けたいとか、メンバーとどう ありたいとか…考えすぎることもありますよ。笑
■女性のミュージシャンとして、これまでに大変だったことや苦労した経験はありますか？
彪:女だから楽とかキツいとかはないですね。わからない。
■コラボしてみたい、または一緒に作品を作ってみたいと思うミュージシャンはいますか？
彪:パッとは思いつかないですけど、そういったご縁は大切にしていきたいですし色んな挑戦もしてみたい です。
■実は KISAKI さんとの対談インタビューを拝見して驚きました。
彪:ありがとうございます。私も実現出来てとても嬉しいです。
■久しぶりに KISAKI さんにお会いしたとき、最初にどんな印象を持ちましたか？
彪:ギラギラとしたオーラを感じました。自分もビジュアル系バンドをやっていたのもあって刺激的でした ね。
■ 女性バンドも魅力的なビジュアルを持っていますが、「ヴィジュアル系」とは呼ばれにくい印象があり ます。今後は男性バンドと女性バンド、それぞれのスタイルが確立されていくと思いますか？ それとも、 男女が一緒に出演するイベントでも“ヴィジュアル系”として十分成立すると思いますか？
彪:成立するのではないでしょうか？文化的なものでもあると思っているので、個々のイメージは変わりそ うですが…
■ 男性バンドはメイク担当に頼むことが多いですが、彪さんはどうですか？自分でメイクしますか？それ ともメイク担当がついていますか？
彪:自分で完結する時が多いですね。髪の毛を巻くのは下手くそなので頼むことが多いです。笑
—Birthday special
■六本木 GTLIVE TOKYO で開催された「AYA’s Birthday Special」イベントでの印象的なエピソード を教えてください。
彪: ありがたいことに毎年誕生日は何かの節目でイベントをやらせていただいているのですが、変なプレッ シャーみたいなものが全くなかったんですよね。フロアの皆さんがとにかくいい表情をされていたのと、一 緒に盛り上げてくれた出演者たちへの信頼があったからかもしれません。幸せな時間をありがとうございま した。
■彪さんは「Team AYA Queen」としても活動されていますが、このチームについてもう少し詳しく教えて ください。
彪: ソロプロジェクトを始めて、ライブをする時は「Team 彪」という名義でやらせていただいてました。そう いえば女性メンバーだけでライブをやったことないなぁと思って、2024 年にリリースした EP の中の MV 作 品に出演してくれたメンバーにライブ出演もオファーしてみたんです。そしたらファンの皆さんがとっても 喜んでくれて。メンバー全員それぞれが各方面で活躍している「強い女性」にちなんで「Queen」と名付け ました。
Nnew release “I’m a Queen”. 11月28日に新作[I’m a Queen]をリリースしました。
■新作のタイトルを[I’m a Queen]にした理由を教えてください。
彪:いつもタイトルは降ってくるものを捻らずに付ける癖があって…この曲の歌詞の最後に結んだのが 「I’m a Queen」でした。
それをそのまま。
最近 Queen でライブをしているのもありますが、それも上手 く関連付けられてピンときました。
■この作品を制作するうえで、最も大きなインスピレーションとなったものは何でしたか？
彪:シンプルに経験ですね。
■「I’m a Queen」を聴くリスナーに、どんな気持ちになってもらいたいですか？
彪:結構シビアな部分が露骨に表現されていると思うので、それをわかってくれ、感じてくれと押し付ける ことはないです。
この曲に関しては直近の自分の目まぐるしさだったりを生々しく込められました。
今後も生き様を綴ってい きたいし、皆さんに寄り添うような曲も書いていきたいですね。
■制作の過程で一番楽しかったことを教えてください。
彪:歌のレコーディング！
最近はディレクションもなく自分でジャッジしてます。
「お、これは今までにないぞ」とかテンションあが りながら録れる曲って最終的にいい作品になりますし、自分でも気に入って何回も聴いてしまいますね。
—UNDYING WORDSも新たな章を迎えました。
■これからバンドを知る読者に向けて、UNDYING WORDS を紹介してください。
彪:メタルをやっています。よく何系？何っぽいバンド？と聞いていただくことが多いのですが…メンバー とも話しますが、説明が難しくて。
是非一度ライブを観てほしいですね。超個性的なので「アンダイ系」を 謳ってます。
■新しいボーカリストについて教えてください。Misaco さんをフロントマンに選んだ理由もぜひお聞かせ ください。
彪:歌のポテンシャルは勿論なのですが、出逢った時からずっと「太陽みたいな人」というイメージがあり ます。
歌っていても話していてもハートフルだし、我がバンドのフロントマンとして必要不可欠なものを直 感的にも感じていました。
■演奏する中で一番好きな UNDYING WORDS の曲はどれですか？ その理由も教えてください。
彪:全部楽しいですよ。癖になっちゃいます。
それくらい今のメンバーで奏でている時間は幸せですね。
個々が解き放たれている感じもあって。
答えになってなくてごめんなさい。
■新しいスタートを切った今、UNDYING WORDS としての今後の目標を教えてください。
彪:立ったことのない大きなステージに挑戦し続けたいです。遠くの皆さんにも会いに行きたいですね。
—UNDYING WORDS digital Release 「Modern Self」
■このシングルについての印象的な言葉をいくつか教えてください。
彪:これからのバンドの未来を想像させるような、明確な意思表明が出来ているのではないかと思います。 どのパートも聴きどころがあって面白いと思いますし、パワフルさと重厚さでいえば過去イチなのではない でしょうか。ライブ映えもするでしょうね。
—Overseas connection
■ 海外のファンと交流する際に言語の壁を感じますか、それとも音楽がそれを乗り越える助けになります か？
彪:あまり感じたことがないですね。だからこそ海を超えて挑戦してみたいですし、むしろずっと海外のフ ァンたちが積極的に声を届けてくれているような手応えもありますね。
■ 海外に行ったことはありますか？ もしあれば、その目的と印象を教えてください。なければ、どの国を 訪れたいですか？
彪:ありますが、バンドでライブをすることを目的に行きたいですね。これは強く思います。
—Road to future
■彪さんはとても強い女性だと感じます。これから音楽の世界に挑戦したい女性のミュージシャンやアイド ルに向けて、アドバイスをお願いします。
彪:ありがとうございます。強く優しくあれば道は切り開かれていくんじゃないのかな。
そのためにはまず 自分を信じて。信じられる自分を育てて。
■ 過去に設定した目標で、まだ実現していないものはありますか？
彪:沢山ありますよ。まだ増えそうですし。
■ 挑戦してみたいことはありますか？
彪:バンジージャンプ！
■ 将来の目標は何ですか？
彪:ロックをしながら死ぬこと。笑
—Last message
■最後に、彪さんご自身の今後の目標、そしてファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
彪:いつも応援してくれている皆さん、本当にありがとうございます。
これからも一緒に色んな世界を見て いきたいですね。
今後も「彪」でい続けることが目標です。
This is our second interview with AYA.
Aya was born in Otaru, Hokkaido, she started working as a solo artist in 2018 and launched her own band UNDYING WORDS last year.
It’s been five years since our last interview, so let’s talk about what happened in those 5 years.
— Self Introduction
■ First, please briefly introduce yourself
Aya: My name is written as 彪 and is read as Aya. I discovered rock music as a bassist, but thanks to various connections, I’ve also been active as a singer-songwriter.
■ Please tell us about artists who have influenced you.
Aya: GLAY introduced me to rock music..
After that, I lost myself in the metal world and listened to Slipknot, Mudvayne, KORN, and many others.
■ In the previous interview, you mentioned your favorite kanji is “艶” (glamour/allure). If there’s another favorite kanji, please tell us.
Aya: “心(Kokoro)” (heart)
■ If you hadn’t become a musician, what kind of career path do you think you would have chosen?
Aya: I was working in healthcare, so I think I would have just seriously continued that job.
■ Is there a word used in Hokkaido that “is hard for people in Tokyo to understand but you like”?
Aya: “わや” (waya)
When I search its meaning, it seems to have a negative feeling, but I also say it when I’m excited. Like “yabai!”.
※”わや” (waya) ：Ridiculous, absurd, preposterous, crazy, a mess, no way etc.
※やばい(yabai) : Dangerous, amazing, cool, terrible, awful, crazy, etc.
■ What have you been into lately, or any hobbies?
Aya: When I’m busy, my diet gets out of whack, so I’m daily exploring how to easily eat vegetables and how to make them delicious.
■ Since moving to Tokyo, how often do you return to your hometown? Do you ever get too busy to go back?
Aya: I usually go back for Obon and New Year’s holidays.
Holding a countdown live is still one of my dreams, though. (laughs)
■ Is there any Hokkaido hometown food that you really miss?
Aya: Actually, after coming here (to Tokyo), I discovered Jingisukan.
But since I was a child I have loved tuna, I love tuna for life.
■ What has been your happiest moment so far?
Aya: The moment of releasing new music.
■ What has been your saddest moment so far?
Aya: Well, there have been some, but each time I’ve been able to shed my skin and grow, so I’m the type who doesn’t remember dark past things much.
■ What words or motto do you value in daily life?
Aya: “Thank you (Arigatou (ありがとう) )” and “I’m sorry (gomenasai (ごめんなさい))”
— Various Music Talk
■ In the five years since the previous interview, what have you learned in the music world?
Aya: Countless things. I often return to my beginner’s mindset too.
Being able to continue is thanks to those around me, so I always want to keep a sense of gratitude to everyone who supports me.
■ What was the trigger that made you decide to pursue a path as a musician?
Aya: I discovered rock music when I was around 15 or 16 years old.
At that time, I had nothing to fear, so I was absolutely determined to become a musician!
■ In those years, did your inspiration also change in some way? Or your view on things?
Aya: Thankfully, inspiration constantly wells up from the stimulation of the musicians I get involved with and those around me.
Along with that, I think too much about what would please listeners, how I want to keep holding onto my core, how I want to be with the members… (laughs)
■ What are your hardships of being a female artist?
Aya: I don’t think it’s easier or harder because I’m a woman. I don’t know.
■ Are there any artists which you would like to cooperate with?
Aya: No one comes to mind immediately, but I want to cherish my connections and embrace new challenges.
■ Actually, I was surprised when I saw your couple interview with KISAKI-san.
Aya: Thank you very much. I was also very happy that it came true.
■ When you met KISAKI-san again after a long time, what was your first impression?
Aya: I felt a glittering aura. Since I also did a visual kei band, I found it stimulating.
■ Female bands also have attractive visuals, but there’s an impression that they’re less likely to be called “visual kei.” Do you think that in the future, male and female bands will each establish their own styles? Or do you think “visual kei” can fully stand even in events where men and women perform together?
Aya: I think it can stand, right? I believe it’s also a cultural thing, so individual images might change…
■ Male bands often rely on a makeup artist, but how about you, Aya-san? Do you do your own makeup? Or do you have a makeup artist?
Aya: I often do it myself. But I’m bad at curling my hair, so I often ask for help with that. (laughs)
— Birthday Special
■ Please tell us an impressive episode from the “AYA’s Birthday Special” event held at Roppongi GTLIVE TOKYO.
Aya: Thankfully, every year on my birthday, I’ve been able to hold an event as some kind of milestone, but there was absolutely no strange pressure or anything.
Maybe because everyone in the audience had really happy expressions, and I had trust in the performers who hyped it up with me.
Thank you for the happy time.
■ You also work as “Team AYA Queen,” but could you tell us more about this team?
Aya: When I started my solo project, for lives, I used the name “Team Aya.”
Come to think of it, I realized I’d never done a live with only female members, so I offered live appearances to the members who appeared in the MV from the EP released in 2024. Then the fans were really happy about it.
Since all the members are active in various fields as “strong women,” I named it “Queen.”
— New Release “I’m a Queen”. Your new release [I’m a Queen] was released on November 28.
■ Why did you title this release [I’m a Queen]?
Aya: I always name titles based on whatever comes to mind, without any special meaning.
The lyrics of this song ended with the words ‘I’m a queen’.
So I used it as it was. I’ve also been doing live performances as “Queen” lately.
This creates a nice connection that clicks perfectly.
■ What was the biggest inspiration for creating this work?
Aya: Simply my own experiences.
■ What feelings do you want listeners to have when listening to “I’m a Queen”?
Aya: I think some pretty harsh parts are expressed quite bluntly, so I won’t force anyone to understand or feel it deeply.
For this song, I was able to rawly include my recent whirlwind life.
I want to continue writing about my way of living, and also write songs that resonate with everyone.
■ What was the most enjoyable part of the production process?
Aya: Vocal recording!
Lately, I have been judging it myself without any direction. When I get excited while recording because I think, “Oh, this is something new,” it ends up being good work, and I listen to it many times myself because I like it.
— UNDYING WORDS also welcomes a new chapter.
■ For readers who will learn about the band from now on, please introduce UNDYING WORDS.
Aya: We do metal.
People often ask what subgenre or what it sounds like…
I talk about it with the members too, but it’s hard to explain.
Please come see a live show at least once.
It’s super unique, so we’re promoting it as “UNDYING-kei.”
■ Please tell us about the new vocalist. Also, please share why you chose Misaco-san as the frontman.
Aya: Of course, she has great vocal potential, but ever since I first met her, I’ve always seen her as a sunny person.
Whether she’s singing or speaking, she’s full of heart.
I intuitively felt that she had all the qualities needed to be our band’s frontman.
■ Among the songs you perform, which UNDYING WORDS song is your favorite? Please tell us the reason too.
Aya: All the songs are fun. Over time, you find yourself becoming addicted to all the songs.
Playing with the current members is so enjoyable that it becomes addictive. It’s as if each individual is set free.
Sorry for not answering properly.
■ Now that you’ve made a new start, what are your future goals as UNDYING WORDS?
Aya: I want to continue challenging myself by making it possible to perform on big stages that we have never performed on before.
I also want to meet people from faraway.
— UNDYING WORDS Digital Release 「Modern Self」
■ Please share a few impressive words about this single.
Aya:I think it clearly sets out the band’s future intentions.
Each part has its own highlights and is interesting.
In terms of power and heaviness, this might be the best thing we’ve ever released.
It will certainly shine during live performances, too.
— Overseas Connection
■ When interacting with overseas fans, do you feel a language barrier, or does music help overcome it?
Aya: I haven’t really felt that way.
That’s why I want to take on the challenge of going overseas. I feel like overseas fans have always supported us.
■ Have you been overseas? If yes, please share the purpose and impressions. If not, which country would you like to visit?
Aya: I have been overseas before. but for now I strongly want to go overseas for the purpose of holding live shows with my band. I strongly believe in making this wish come true.
— Road to Future
■ I feel Aya-san is a very strong woman. Advice for female musicians or idols who want to challenge the music world from now on, please.
Aya: Thank you. If you’re strong and kind, I think you’ll pave your own way.
The first step is believing in yourself and developing your confidence.
■ Are there any goals you’ve set in the past that haven’t been achieved yet?
Aya: There are so many! I think there will be even more to come.
■ Is there anything you’d like to challenge?
Aya: Bungee jumping!
■ What is your future goal?
Aya: To die while doing rock. (laughs)
— Last Message
■ Finally, your own future goals, and a message to the fans, please.
Aya: To everyone who’s always supporting me, thank you so much. I want to see various worlds together with you from now on too.
My goal is to continue being “Aya.”
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