黒曜日(KUROYOUBI) – Self-liner-notes 

Interview by: RIO RIO & Ryu
日本語訂正:RIO RIO
English: Ryu / Grammar fix: Rena & Rolly

If you didn’t read their previous interview yet, please read it >>here<<
以前のインタビューをまだ読んでいない場合は、>>こちら<<.

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Twitter – Youtube – Tunecore – Website – 葉月(Hazuki) – CRAY 

日本語ENGLISHCD INFO
先月、JROCKNROLL は、黒曜日さんのインタビューを掲載し、黒曜日さんが「どんなバンドなのか」を紹介しました。今回は、黒曜日さんのミニアルバムについて、もう少し詳しくご紹介します。黒曜日さんのミニアルバムは本日9月30日に配信開始しました!

黒曜日のメンバー様、インタビューの機会をいただき有難う御座います!

■ 1stミニアルバム『黒ノ断片』発売おめでとうございます!『黒ノ断片』の雰囲気を教えて頂けますか?

葉月: 有難うございます。
1stミニアルバムは、『黒曜日』結成前の、パンデミックに陥る前頃から制作始めた曲で、ちょうどそのころに、曲が次々に思い浮かんで、書き留めていた曲を形にしていったものが多いです。
その頃に、曲が集まった時の世界観のイメージが定まってきており、そのような中で『黒曜日』の結成が決まり、より、スピーディにクオリティも高く制作できた1枚だと思います。

CRAY: 断片ってのがポイントですね。
断片ってことは、他にも断片があるということです。
その断片の中で、違うタイプの曲を選曲しました。
まあ、他も違うタイプの曲なのですが、特にって意味です。
色々なタイプの曲調があるので、飽きずに聴きごたえがある感じです。
そして、この先に完成形が、、、
これは、別の機会に語ります。
前身バンドの『VI』の時は、俺の曲が多かったんですね。
今回は、葉月の曲メインです。
なので、より歌にフォーカスしたミニアルバムになっています。

■『黒ノ断片』の制作とレコーディングのプロセスについてもう少し教えて頂けますか?

葉月: 時系列でいうと、深紅アクアリウムACID、こちらの2曲以外は、こちらの2曲より前に制作しレコーディングを行いました。
自分が作る曲は、ピアノとシンセサイザーでざっくりと全体を作り、その後、ギター、ベース、ドラムで厚みを持たせ、歌メロをのせていく事が多いのですが、「detoxiant」という曲に関して、サビ以外の箇所は、ほぼドラムの打ち込みとピアノのアルペジオだけだったものに仮歌を乗せたものをCRAYに渡し、CRAYがこれに合うようなギターの味付けを行いました。
より、バンドサウンドになり、メンバーとしても、驚かされました。
Gravity」という曲は、自分が原曲を制作したのですが、CRAYが気に入って、制作を進めていこうとなり出来上がりました。
曲に関して、ここが足りないじゃないか?とその都度話し合い、アレンジしていく事が多かったです。

CRAY: レコーディングは、いつも通り俺のプライベートスタジオで行いました。
レコーディングは去年やったものです。
なので、アクアリウムとは違った一面が歌にあります。
人って、その時その時で感じ方等が違うので、その時良いと感じるもの、今良いと感じるもの、今悪いと感じるもの、音楽に限らずあります。
なので、その時良いと感じ、且つ、月日が経って聴いても良いと思えなければ駄目なわけで。
しかし、レコーディング等に関する技術、機材面の質は現在進行形で上がっていきます。
そこは「今」の方が良いに決まっていますが、歌っていうのは、レコ技術、機材抜きにして、すばらしい歌は素晴らしいんですよね。
そこを意識して、歌の録音、編集等は相当拘りました。
ミックス、マスタリングに関しては外部スタジオに依頼しました。
現在、自分等でやるのは、作曲、録音、編集まで。
ミックス、マスタリングは自分等の要望を出し、そこから、第三者的な目線のエンジニアに任せる事によって、不特定多数の人の耳に合うようになっていると思います。

■ 「深紅アクアリウム」のMVの反響はいかがでしたか? そして、それについてどう感じましたか? 世界的な反応に驚きましたか?
葉月: 各国、沢山の方に視聴いただけたようで、嬉しく思いました。
MVが仕上がった段階で、自信があったので、そんなに驚くことはなかったです。

9月16日公開の『ACID』のMVについて。
曲の解説、また撮影においてのエピソードをお願い致します

曲について、
葉月: 原曲はCRAYが作ったのですが、サビの歌メロの抜け感が足りないとなり、自分とCRAYとサビメロを何度も作り直したのですが、2種類良いものが出来、二つサビを入れてみるのはどうかという流れになり、サビメロが二つの曲に仕上がりました。

CRAY: 今まで、疾走感ある曲が無かったので意識しましたが、自分等の色を入れることは忘れていません。
自分等の色がないと、世の中にある数多の曲の中に埋もれてしまいます。
サビに関しては二種類あるのですが、これは新たな試みですね。
こういう曲はあまり聴いた事がないです。
どちらも、甲乙つけがたいメロディなので、なら両方使おう、です。
最後、それが繋がる。
上手くいったところですね。
この曲は、とにかくテンションが上がりますね。
スカッとしたい時に聴くと良いです。

撮影について
葉月: かなりタイトな撮影時間だったのですが、撮影プロデューサーさんとカメラマンさんが大まかなプロセスを組んでくださり、
スムーズに撮影することが出来ました。
撮影は本当に楽しく行うことが出来ました。

CRAY: アクアリウムより時間が無かったのですが、いいMV録れました。
撮影場所が広くてかっこよかったですね。
アクアリムは、葉月メインの方向だったのですが、今回は曲調的に俺も多めに映っています。
この日は、アクアリウムの血糊シーンの撮影もあったので、疲れましたね。
アクアリウムは、シーン少ないので楽だったので(笑)
長い間ライブやっていないので、勘が鈍っていたりしたのですが、それがブレーキになり逆に良かった部分もあります。
次に繋がる収穫は多々ありました。

衣装について、
葉月: ミニアルバムの説明でもお話したのですが、パンデミックに陥る前からの曲が多く、その時集まった世界観を出すために、こういうものがいい、というものが頭の中にあり、形にしていただいたものです。
衣装の制作は、初めての事だったので、どのように伝えたらよいかわからないことが多かったです。
とにかく、強い「黒」を出すために、生地にはかなりこだわらせていただきました。
こちらも一つの経験として積ませていただきました。さらに唯一無二の世界を構築していきたいと思います。

CRAY: アクアリウムと同じです。
ただ、こっちの方が髪型がかっこいいよ。

ギター構成について、
CRAY: ギターについては、初めてストラトキャスター使っています。
去年の末に購入した、モダンなストラトです。
シングルコイルなので、ハムバッカ―より音が伸びないんですよね。
サスティーンが欲しい所は、歪増やしたりしました。
ここは歪深く、ここは歪浅く、こういうのは、ミックスが大変になるのですが、仕方ないところでもあります。
今まで、6弦でも7弦でもハムバッカー使っていたので、中々難しかったですね。
まだまだ、ストラトの真価は発揮できていないですが、ACIDって感じがするサウンドは出せたと思います。
ここは、これからの課題でもあります。
ソロに関しては、crybaby使ってます。
プレイに関しては、きっちり合わせすぎないのがポイントです。
昨今の曲はきっちり合っているのが多いのですが、バッキングはきっちり合っている方が好きなのですが、ソロは歌と同じでニュアンス重視の方が聴きごたえがある。
ベンドやビブラートの感じは、絶対に補正しないです。
納得いくまで弾いています。
結果は満足したソロが録れました。
このソロ、カッコいいし、難しくないので、ギタリストにはコピーしてほしいですね。
要望がたくさんあれば、解説動画作りますよ!

9月30日公開の『Scarlet dystopia』『Gravity』『detoxicant』のリリックビデオについて。

各曲にリリックビデオについて、
CRAY: 俺は、音の方担当って感じで、リリックビデオとMVは葉月に任せています。
この中では、
Scarlet dystopia』が好みの感じですね。
Gravity』だけ、製作者が違うので、似た感じにならなくていいんじゃないかと。
Gravity』は最後の辺りが好きですね。
detoxicant』も曲に合っていて良い出来です。

オリジナルのリリックビデオは初なので、これら三つのリリックビデオを見た人達がどう感じるか興味があります。
感想のコメントお待ちしております。

9月30日公開の『黒ノ断片』のミニアルバムについて。
各楽曲の解説をお願い致します。

歌詞について、(葉月)
黒曜日』にたどり着くまでの経験は、決して生ぬるいものではなかったです。
しかし、苦労の中にも、生きていく全ての経験は曲の表現と材料に代えてしまえば、ものすごく価値のあるものになると思って生きてきました。
沢山の心の闇を見ることが出来ました。それと、偏見で受け入れてもらえない悔しさや苛立ちもずっと抱えていました。
このミニアルバムの歌詞には、主にその背景が強くにじみ出ていると思います。
落ち込んだ人の感情をそのまま歌にぶつけて、歌って1歩を踏み込んでもらいたい。そう思っています。
深紅アクアリウムのMVの反応では、自信があったものの、想像以上のコメントを頂いて、
本当に音楽やっていてよかったなぁと思うことが多々ありました。
曲をこのように、喜んでもらえる人の元に届けてもらえる今の環境にものすごく感謝しています。

『Scarlet dystopia』
生きていれば、裏切りだとか、人の憎しみや嫉妬心から陥れられてしまう罠がなどがあると思います。
弱く優しい人間は、受け身のままに、気が付かないまま自分で心を牢獄に入れて、傷付き、心がボロボロになり身動きが出来なくなってしまっている人も多いと感じて書いた歌詞です。
その人物の視点と、本来の外の声を表現しています。predationがキーとなると思います。

『深紅アクアリウム』
MVを見ていただけたらわかると思いますが、主に映像と一体して表現している作品なので、ここで言葉にするものは何もないです。
ここで壊したくないので、深くは語ることは控えさせてもらいます。ごめんなさい。

『detoxicant』
その名の通り解毒剤。毒された心を感じるがままに解毒する表現にしています。

『ACID』
「正しさ」とは誰がどこで決めるものか。自分で選ぶ必要がある。

『Gravity』
歌詞のポイントは「自分の中の幾つかの自分」です。

曲について、(葉月)
VINe』はインストで、インストの曲は自分がメインに作っています。
インストはミニアルバム全体の世界観を構築する上で、総まとめとしての糊付け的な位置に有ると思います。
質の良いヘッドホンで聴いて欲しいのです。
左右のパン振り等、こだわりが楽しめます。
曲を通して、異世界へ運びたいと考えています。
これはその断片であり、今後もそのような曲を生み出していく予定です。
既にいくつか固まっているものがあります。

Scarlet dystopia』この原曲はCRAYが作ったものです。
この曲を聴いて歌詞をのせた時、とてもしっくりきました。
途中から曲がガラッと激しく変わる箇所があるのですが、レコーディング難航しました。

深紅アクアリウム』サビの入りだしの「誰にも」は、一生分歌ったんじゃないかというくらいこだわってレコーディングしたものです。

前半のピアノの不協和音もこだわりました。「覚めない夢」の裏でなっている「奇声」はホイッスルボイスで入れました。

detoxicant』原曲は自分が作りました。
この曲は、大まかなバックの音楽が出来上がった後、歌詞とメロが同時に浮かんで、そのまま仮歌を録りました。
最後の終わり方など、自分的にはこだわりの多い曲です。

Gravity』原曲は自分が作りました。
曲の構成をドラマチックに組むことを意識して制作しました。
曲の入りだしに、歌が入っており、だんだん曲に入り込んでいくという流れになっています。
歌詞のポイントは「自分の中の幾つかの自分」です。
CRAYのアレンジでより一層広がった曲です。

ギター構成について、(CRAY)
VINe』インストですね。
神秘的な雰囲気のインストなので、出てほしい所で歪ギターをユニゾンで鳴らしています。
葉月の要望通り重めのギターです。
でも、歪にジューシーさがあります。
ここがポイントですね。

Scarlet dystopia』ラウドなユニゾンギターがかっこいいですね。
それにプラスして、サビ前等に色付け的な効果音的なギターが入っています。
要所要所で、crybabyWHAMMY使っています。
この二つ以外ペダルを使うことはほぼないです。気に入っています。
基本、CRAYサウンドはリバーブ、ディレイ、モジュレーションはプラグインで後から処理します。
プレイ的には、Aメロのダウンピッキングの刻みが苦手で苦労しました。
Bメロのミュートしてズクズクやっているところ、弾けると気持ちいいです。
一番難しいのは、曲の中盤のところですね。
単に16分で刻めば楽っちゃ楽なのですが、音抜いたりしているので難しいです。

深紅アクアリウム』ユニゾンでズシンと重みとダークな感じを出して、サビは片方低音でヘヴィに、もう片方は高音で少し繊細に。
こうやって、ギターを絡ませると、繊細さと重さの両立ができたりします。
曲によって合う合わないがあるので、使いどころを選びますが、うまくマッチして、さらにあの歌が混ざり合い、唯一無二の感じが出せました。サビのファルセット部分は、クランチ気味のクリーンギターで、雰囲気だす為の色付けギターですね。
そこからまた、重いギターに戻る展開がドラマチックで飽きないです。
ソロは、実はこれ、葉月が考えたソロなんですね。
MIDIで作ってきたソロを、ギタリストが弾くと、こういう感じになるんですね。
ハーモニクス気味の音を出したり、きっちりしないラフな感じを出したり。
リアピックアップで、最後の辺りの鳴く感じを出しました。
あそこは同じようには弾けないです。
チョーク具合がすごく雰囲気に合っていて、いや、それが雰囲気を作り出していて満足しています。

detoxicant』これも歌を引き立てる為のギターです。
クリーントーンにトレモロかけて、揺らぎを表現しています。そこにハモリいれて次の展開に繋げたり。Bメロとか、L鳴ったら、次はRが鳴る。無駄に音を重ねず、シンプルに。AメロBメロは、トレモロが鍵ですね。
サビはバーンと感情を出すように、歪で鳴らしています。
ソロは、クリーントーンでの味のある大人な感じのプレイになっています。これ弾くと気持ちいいんですよね。簡単なのでいかに、気持ち入れて弾けるかです。顔で弾く系のソロですね。
バッキングはディレイプレイです。

Gravity』歌の邪魔しない事です。
カッティングとかディレイを使ったプレイしていますが、歌を引き立てる為のプレイです。
ソロは前半部分が、葉月が作ってきたソロのままなのですが、半端な感じがしたので、後半部分は俺が足しました。
ソロの最後の所が難しいんですね。ポールギルバート風の有名なフレーズです。感情の高ぶりを表現する為にピッキングノイズが欲しいので、フルピッキングでやっていますが、レガートにしても綺麗だと思います。音色は、クランチと心地よい歪サウンドで構成されています。

黒ノ断片で誇れることはありますか?

葉月: とにかく音が良いので、沢山のツールで聞いても楽しんでいただける事だと思います。

CRAY: 先ず、各楽曲、どれも素晴らしい出来です。
誇れることは、楽曲を作っている時、録音している時、編集している時、自分の実力の限界値を出せている事です。
そして、次は限界値超えていく。
これは、楽曲制作に於いて、今後も変わりません。

最後に、読者が黒曜日のミニアルバムを聴くうえでのポイントを教えて頂けますか?

葉月: 音の広がりや、音の動きを感じれるヘッドホン、スピーカーで聞いてもらいたいです。
細部までこだわっているので、聴き取ってもらいたいです。
夜寝る前に、『黒曜日』を耳から注入していただきたい。

CRAY: 出来れば、良いヘッドフォンだったり、良いモニター環境で聴いて貰えたら嬉しいです。
歌の子音の部分等、感情が表現されているので、こういう所を注意して聴くと、より楽曲を楽しめます。

Last month, JROCKNROLL published an interview with KUROYOUBI(黒曜日), in which we introduced you to what kind of band they are. This time we would like to introduce KUROYOUBI’s 1st mini-album “黒ノ断片(Kuro NO Danpen)”, which is available digitally from today, September 30th. 

■ Congratulations on the release of your first mini-album “黒ノ断片(Kuro NO Danpen)”. Could you please introduce this release to everyone?

Hazuki: Thank you very much.
This 1st mini-album is a collection of songs I created before forming KUROYOUBI, just before the pandemic. Around that time, various lyrics and melodies came to my mind one after another and so, a bunch of those songs received their final shape. How I imagined my worldview back then with writing those songs, we also formed KUROYOUBI. Because there was already a base to create a mini-album, this release also could be released much faster than usual.

CRAY: A “Fragment“ is our primary focus. When you have one fragment, it means that there are other fragments around as well. Among those fragments, we selected different types of songs. Every song has their own type and is different, but I would like to emphasize on “especially“. Any song has a different type of “tune“, so it’s like you can listen to them without getting tired of hearing the same tunes repeatedly. I will talk about this in more detail later on…
I also have to mention this; in our previous band “VI“, we played mostly songs I wrote. This time it’s mainly Hazuki’s. So this mini-album focuses on the “lyrics“.

■ Could you tell us more about the production and recording?

Hazuki: In chronological order, “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)” and “ACID” were produced and recorded after the other songs. 
When I create a song, I usually roughly create a melody with a piano and a synthesizer. After that I add depth to it with a guitar, bass and drums. 
Regarding our song “detoxicant“, except for the chorus, the melody was mostly just drums and piano arpeggios. The version I gave to CRAY felt more like a tentative version, however CRAY added some amazing guitar riffs to it which totally matched the sound and made the feeling very much like a “band sound“. I really felt surprised how amazing it turned out. 
For the song “Gravity“ it was originally written by me alone, but CRAY loved it so much that we went ahead with the production together.
In terms of the whole arrangement, we discussed a lot together about what we thought was missing and how something could be rearranged. 

CRAY: The recording was done in my private studio as usual. We finished recording the other songs last year. The songs have a different aspect than “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)” . I don’t think what you feel will change over time, because if it felt good back then it will stay feeling good even now. However, quality and recording techniques and equipment are constantly improving. So, I have kept that in my mind while recording and editing our songs back then, because it still should sound good as well, quality wise. The final mix and mastering was done by a professional entrusted engineer, who also has a third-party perspective, who can help us fit our music to the musical taste of many people around the world.

■ How was the reaction to the music video for “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)”? How did you feel about it? Were you surprised by the global reaction?

Hazuki: I felt thrilled to see that so many people around the world watched our MV. When we released our MV I felt confident that we received so many positive reactions, so I didn’t feel that surprised. 

■ The MV of “ACID” was released on September 16th. Could you please tell us more details about this song and the shooting?

Songwise:
Hazuki:
The original song was composed by CRAY, however the chorus and melody were lacking something, so we reworked those parts together various times. After all, we decided to include two choruses and a different melody for each of them.

CRAY: Until now, we didn’t have a song with a sense of speed before. However, since “speedy“ songs are popular nowadays, you shouldn’t forget to add your own color as well, otherwise you would be drowned away. We also added two types of choruses, which are new for us as well. Also, I haven’t heard many songs having this.
Besides that, it was also hard to choose only one of them, so why not? We chose both. After all, it really fits the song and works out.
Doesn’t the song feel so uplifting? It’s good to listen to when you want to feel refreshed, isn’t it?!

Shooting:
Hazuki: We had a very tight shooting schedule. But our shooting producer and cameraman organized everything well, so we could shoot everything smoothly. I really enjoyed it.

CRAY: To shoot this video we didn’t have more time than “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)“, but we recorded a nice-looking video. It was really cool, because the shooting location was so huge. “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)” was mainly focused on Hazuki, but this time I’m also more in the picture. On this day we also recorded the “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)“ bloody scene, which was very exhausting. “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)“ was also more easy because there were only a few scenes. (lol). I didn’t stand on the stage for a long time, so my intuition on how to look cool was dulled, but that was a break and in some ways also a good thing. After all, I gained lots of experience, which leads me to our next steps.

About costumes:
Hazuki:
As I mentioned before, most of the songs were created before the pandemic, so I wanted to express my worldview, which I felt during that time. And the costumes we are wearing now are the shape I wanted to convey. However, it was my first time creating such a costume, so there were some things I didn’t know how to convey my message the best.
Anyway, a thing I really wanted to be particular about was about using a fabric which has a strong “black“ colour. Because of creating our costumes, I have gained lots of experiences and I hope to continue our unique world together with all those experiences.

CRAY: The same as “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)”. But this time my hairstyle was cooler.

About guitar composition: (By CRAY)
As for the guitar, I used a “Stratocaster” for the first time. It’s a modern Stratocaster which I bought at the end of last year. It’s a single coil, so the sound doesn’t last as long as a humbucker.
Where I wanted more sustenance, I increased distortion. There is a lot of distortion here, and there is a little distortion here. Until now, I’ve used humbuckers with both 6 and 7 strings, so it was quite difficult to do it with a single coil. I haven’t been able to show the true value of a Stratocaster yet, but I could create a wonderful sound which feels like ACID. That might stay an issue for the future songs as well.
Anyway, for solos I always use a pedal from the brand Crybaby. When it comes to playing, the key point is to not match the score exactly. These days songs match perfectly, but for a solo it’s better to play it as natural as possible, which gives a nuance to the song that it is way more satisfying to listen to. It’s good to never fix the feeling of the bends of the vibrato-feeling.
Keeping myself to those points, I was able to record a satisfying solo. Also, this solo feels cool and is easy to play, so I hope other guitarists will copy it. For those who are interested and if there are enough requests, I am even willing to create an explanation video. 

■ Could you tell us more about the lyric videos?

CRAY: I’m in charge of the sound so I leave lyric videos and MV to Hazuki’s own wishes.
Among all the videos,” Scarlet dystopia” is my favourite.
Gravity” is created by a different creator, so it’s okay if you don’t like it, but I like the end of the video a lot.
Detoxicant” is also great because it matches the song.
They are our first original song lyric videos, so we are curious about what people think of those lyric videos.  

■ Please explain each song of 黒ノ断片(Kuro NO Danpen)
About the lyrics: (by Hazuki)
My experience leading up to “KUROYOUBI” was by no means half-hearted.
However, even in the midst of my hardships,  I always lived with the thought that all my experiences of life can be of tremendous value if they are “shaped into expressions” and become the material of creating a song.
There was also lots of darkness in my heart and I also had the frustration and irritation of not being accepted because of prejudice for a long time. 
The lyrics of this mini-album mainly reflect that background.
I want people to take a step forward by singing and putting all their feelings of depression directly into the songs. That’s how I feel about it. Although I was confident in receiving lots of positive response to our “深紅アクアリウム(Shinku Aquarium)” MV video, I received more comments than I even had imagined and that gives me the feeling of being happy that I’m doing music. It really makes me grateful for such environment in which I am able to deliver my songs to people who are touched and happy with such songs.

『Scarlet dystopia』 While you are alive, there are traps such as betrayal, hatred and jealousy. I wrote these lyrics because there are many sensitive and gentle people passively, without realizing it, closing their own feelings and getting hurt, feeling totally broken and are unable to move forward. 

『深紅アクアリウム』(Shinku Aquarium) If you watch the MV you know it’s impossible to describe it in words, because the lyrics are mainly expressed in unison with the video.

『detoxicant』As the name suggests, it is an antidote. It is an expression to detoxify a poisoned heart.

『ACID』Who decides what is “correct” and “where” you can go? It’s only you, who “should” and “can” can choose for yourself.

『Gravity』The point of the lyrics is “several selves inside of me”.

About the song: (by Hazuki)
『VINe』VINe is an instrumental track. Usually I am the chief writer of instrumental songs.
Instrumental tracks are the glue that holds the whole mini-album together.
I want you to listen to it with good quality headphones/set.
If you do, then you will be able to give attention to every detail which I’ve put into this track.
With our instrumental tracks, I want to transport you to another world. This track is just a fragment of that, and we plan to create more such songs in the future. We already have a few ready to be released someday. 

『Scarlet dystopia』This song was created by CRAY. When I listened to the track and after I added my lyrics to it, the song felt “very good“. There is a part in the middle of the song where the song changes drastically. That part was hard to record. 

『深紅アクアリウム』The beginning of the chorus, “誰にも(Darenimo),” was recorded with so much care, that I will be able to sing it for the rest of my life with the same feelings.
I was also particular about the piano dissonance in the first half of the song. The “unusual voice” of the lyrical line “覚めない夢(Samenai Yume)” was sung with a whistle voice feeling.

『Gravity』The original song was written by me.
I created the song with an eye toward creating a dramatic composition. The song itself leaps off at the beginning, and the flow of the song is that you gradually get into the song. The main-point of the lyrics is “several selves inside of me“.
CRAY’s arrangement of the song expanded the song even more.

『detoxicant』The original song was written by me.
The lyrics and melody of this song came to me at the same time after the rough background music was completed, and I recorded a tentative song as it was. I was very particular about the way the song ends.

About the Guitar part: (By CRAY)
『VINe』
It’s an instrumental track. This instrumental track has a mystical atmosphere, so I played distorted guitars in unison where I wanted them to appear. The guitar is heavy, as Hazuki requested. That is the juicy distortion inside, which is the key point.

『Scarlet dystopia』The loud sound of my unison guitar gives it a cool feeling. In addition, there are also some colourful guitar sound effects, just right before the chorus starts, etc.
I use “Crybaby” and “WHAMMY” pedals at key points. I almost never use pedals other than these two. Both brands are my favourite. Basically, CRAY sounds are processed with plug-ins for reverb, delay, and modulation.
Talking about playing… It was difficult for me to down-pick the notes for the A melody.
Also, it feels good to be able to play while muting the B melody. The hardest part is in the middle of the song. It would be easier if I simply chopped on a sixteen-tone beat, but then it would be even harder because then I also had to down-pick notes.

『深紅アクアリウム』The unison guitar gives the song a weighty and dark feeling, and the chorus is heavy with a low note on one side and a little delicate with a high note on the other side. After intertwining the chorus with the guitar notes, I achieved subtlety and heaviness.
This doesn’t work well for many songs, so I had to pay attention to it well, but I had been able to create a unique feeling by mixing it together.
The falsetto part of the chorus is a crunchy clean guitar, which adds colour to the atmosphere.
The transition back to the heavy guitar is dramatic and never gets old-fashioned.
As for the solo, this is actually a solo that Hazuki came up with.
This is a good example of what happens when a guitarist plays a solo that was created originally as a MIDI track. I harmonized it by giving it a rough, not too tightly feeling.
I used a rear pickup to create the squeal at the end of the solo, which made it difficult to play that part the same way.
I’m happy with the way the chokes match the atmosphere, or rather, they create the atmosphere.

『detoxicant』 The guitar part is added to enhance the song. I applied a tremolo to the clean tones to express the wavering effect. I put a tremolo on it and connect it to the next part of the song. In the B melody, the L note is played first, then the R note is played next. I kept it simple and did not unnecessarily pile up notes. The key to the A melody and B melody is the tremolo.
In the chorus, I use distortion to bring out the emotion.
The solo is played with a tasteful and mature, clean tone. It feels great when I play it.
It’s an easy song to play, so it’s all about how you play it with genuine feelings.
When playing the solo guitar part, you can make the typical “guitar solo face-expression” easy.
Backing is played with the “delay” method.

『Gravity』I didn’t want to disturb the singing part. So, I play the song by cutting and delaying, but it is also to enhance the song. The first half of the solo is the same as the solo that Hazuki made, but I felt it was half-hearted, so I added the second half. The last part of the solo is the hard part. It’s the famous Paul Gilbert style phrase. I wanted to add a picking noise effect to express the high emotion. So, I’m doing it in full picking, but I think it’s beautiful even in legato. The tone comprises a crunch and a pleasant distorted sound.

■ Is there anything you are proud of 黒ノ断片(Kuro NO Danpen)?

Hazuki: That we created such amazing quality of sound, which made it possible to enjoy listening to it with various tools.

CRAY: First of all, each song on the mini-album is great.
What I’m most proud of is, when I am creating music, recording and editing, that I always push myself to my limits and that I exceed my limits each time again.
So I will keep doing that in the future as well. 

■ Lastly, could you tell our readers the final point and reason why they should listen to the 黒ノ断片(Kuro NO Danpen)  right now?

Hazuki: Please listen to this album with your headphones or speakers that can spread the sound quality well. I’ve put a lot of details in my songs, so I want you to hear them. Before you going to bed at night, I want you to inject “KUROYOUBI” into your ears as well.

CRAY: If possible, I would also be happy if you could listen to it with good headphones or speakers. Emotions are expressed into details such as with consonants, which can be found in each song, so if you listen carefully to those parts, you will enjoy our songs even more.

黒ノ断片
(Kuro NO Danpen)

Release date: 2022/09/30

Tracklist:
1.Scarlet dystopia
2.深紅アクアリウム
3.detoxicant
4.ACID
5.Gravity
6.VINe

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