茨城県水戸市出身。Vocal、Bass、作詞、作曲、編曲を担当。
1990年代後半から地元茨城を含む関東にてベーシストとしてバンド活動を行う。解散後はVocalも担当し個人での楽曲制作を中心にシフト。
2003年から音楽活動を休止していたが2022年より再開。
2022年12月に「master piece-PIANO Ver.-」をリリース。
2024年12月には「PIANO Ver.」を再構築した「master piece -Band arrange Ver.-」をリリースした。
■ まだmasahiro sugiyamaを知らない読者に自己紹介をお願いします。
はじめまして。
普段は都内を中心に音楽作ったりBass弾いたり歌ったりしています「masahiro sugiyama」といいます。
90年代のロックが好きな方でしたら聴きやすい音楽になっていると思いますので1度でも聴いていただけると嬉しいですね。
（有名なバンドだとX JAPAN、LUNA SEA、黒夢あたりが僕は好みです）
CDはAmazonや楽天でも購入できます。
Apple MusicやSpotifyなど各サブスクリプションでも配信しています。
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◾2003年から2022年まで音楽活動から離れられていましたが、再開したキッカケは何でしたか？
2021年に久しぶりに作曲する機会をいただきアルバムにも収録しました「未来」という曲を書きました。
音楽から離れていた期間も長く、なかなか満足いく形にする事ができなかったため、原型を元にピアニストの方にピアノアレンジをお願いしてみたのですが、完成した音源は予想以上にイメージ通りの仕上がりでした。
このクオリティならアルバムが作れるのでは…と考え、思い切って過去に作った曲と新たに数曲を追加しアルバム制作をしたのがきっかけです。
昨年12月にリリースされたアルバム「master piece -Band arrangeVer.-」について。
■ 今回のアルバムは前作「master piece-PIANO Ver.-」を再構築されたということですが、その経緯を教えていただけますか？
３つの理由があります。
リマスターや再レコーディングはあっても、曲順も変えず、全く同じ作品をリリースするアーティストって見たことないのでやってみたいと思ったのが１つ。
２つめは、
ピアノバージョンを作った際、「ピアニストなんですか？」「バラードが好きなんですか？」といった声を多くいただきました。
ピアノに歌のみというシンプルなスタイルで作ったため、本来の楽曲イメージが伝わりにくく、ジャケットもピアノ作品のようなテイストにしたためか、更に伝わりにくかったようです。
そのイメージを払拭し、曲の本来のイメージを伝えられればと。
３つめは、
僕自身、Bassを弾くのをメインでやってきたのにピアノ版では弾く場面がないまま、アルバムが完成となってしまったのが心残りでした。
バンドアレンジ版を作ることで、この心残りが解消したものが作れたと思っております。
■ 制作過程で特に印象に残っているエピソードはありますか？
ボーカル録りはいつものことですが、久しぶりのBass収録に苦労しましたね。
過去の曲は弾きながら当時を思い出し懐かしい気持ちになったり、今回初めてバンドアレンジを行った曲はフレーズを考え練習したり、充実した期間でもありましたが。
今作を制作している最中にまた新たに1曲できました。
（今、完成に向けて動いてます）
こういった次に繋がる予期せぬことが起きるのは嬉しいですね。
■ アルバムのタイトル「master piece -Band arrange Ver.-」にはどのような意味が込められていますか？
「master piece」これはピアノ版を制作する際に考えたタイトルで、僕自身が過去から現在までに作った曲の中で大切と思える曲のみを選曲し構成しました。
１曲を１つのpieceに例え、「全てのpieceが揃う＝作品の完成」といった意味を込めて名付けました。
■ アルバムのコンセプトを詳しく教えてください。
「時間」を表現した作品です。
本編10曲、「未来」から始まり「fall out」を中間の6曲目にする事でアルバムの後編へ突入させる、「A song of light」を最終曲として終えるといった構成にしています。
この3曲は全て現在の自分が作った曲、それ意外は過去の自分が作った曲、アルバム全曲を通して未来へ繋げるといった意味合いを持たせています。
Bonus trackと題した「Re:Birth」で再生し「言の葉」で終幕します。
この2曲は「master piece-PIANO Ver.-」制作途中にできた曲で今回追加した事で作品として完成できました。
■「master piece -Band arrange Ver.-」の収録曲について詳しく教えてください。(インスピレーション、作詞作曲について等)
01 未来-mirai-
2022年に作った音楽活動を再開するきっかけとなった曲です。
悲しさ、苦しさ、安らぎ、様々な感情が入り混じったイメージを表現。
アルバムの良し悪しを印象づける1曲目として1番聴いて欲しい曲を持ってきました。
＜存在する事が出来なかった存在すべき人を想い、聴く人の記憶に残る事で「未来」へ繋がっていくという願いを込めて＞
02 silence time
1997年に当時のバンドで初オリジナル曲として作りました。
以降、ずっと演奏する事なく眠っていましたが、2022年のピアノ版制作時に復活させて更にピアノ版を元に再アレンジを行い、今作で完成に至りました。
収録曲の中で最もヴィジュアル系の音楽に影響を受けていた時期でもありそれっぽい曲になっているかと思います。
CDでは1曲目から2曲目の繋がりがイメージ通りなのでそのあたりを聴いて欲しいですね。
＜「過去・現在・未来」の時間軸、どんな人間でも時間は平等であり、同時に時間に縛られている。その縛られた中でもがきながら生きる姿を表現＞
03 mother earth
2001年当時、バンドのための曲として作り、その後に歌詞を書き直し「mother earth」と名付けました。
低音から高音に変化する2つのメロディ、シンプルな演奏でLIVE中でも動きやすくする事を考えて作りました。
この曲も3曲目くらいの位置がぴったりなアルバム内における繋ぎ的な役割を持っています。
＜広大な大地で孤独な人生を歩み、孤独に消えていく 最後の瞬間に求めた母の優しさ＞
04 ghost
1998年当時 バンドのために原曲を作りました。
現在リリースしている曲の中で最もスピード感があり各パートとも自分の好みの音楽に近いものに仕上がっています。
この曲もヴィジュアル系が好きな方でしたら受け入れやすい曲になっていると思います。
今後はこんな感じの曲を増やしていきたいですね。
＜先の見えない不安と解放＞
05 真世界-shinsekai-
1996年に作ったアルバム内で最も古い曲です。
何度もアレンジを変更し、録り直して現在の形で完成に至りました。
非常に思い入れの強い曲です。
＜虚無＞
06 fall out
原曲は2010年代に作っていたものを活動再開を機に完成させました。
ピアノ版で表現が難しかった１曲で、バンドアレンジにてだいぶ印象が変わったと思います。
アルバムの後半へ切り替える曲として位置しています。
ヴィジュアル博士のる氏の主宰する、「NO VISUAL NO LIFE～COUNTER-CLOCKWISE～」へも「fall out COUNTER-CLOCKWISE Ver」で参加させていただきました。
＜自分自身への葬送曲＞
07 eternal love
1998年に作った初めてのポップソングです。
今回のアレンジで少々ロック感を出してみました。
この曲からアルバム本編はポップサイドへ切り替わります。
＜等身大のLove Song＞
08 joke
2002年に活動していたバンドで結成当時に作った曲で、当時の自分が抱えていた感情を表現しています。
当時はボーカルメロディのキーの問題で本来の形で表現できなかったため今作で完成しました。
バックコーラスでは別で活動しているカバーバンドのヴォーカリストRayさんに参加いただきました。
＜未来への焦りと不安、全て壊して前へ進む決意＞
09 dearest
元々は2002年にバンドのバラードソングをイメージして原曲を制作。
解散により演奏する事はなく、個人の活動開始の際に改めて現在のアレンジで作りました。
後半に位置するギターソロが聴いて欲しいポイントです。
＜あなたにとって大切な人へ 心から最大の想いを込めて＞
10 A song of light
2022年のピアノ版制作を考え書き下ろした１曲。
アルバム本編の最終曲として書いた初めての応援歌です。
＜離れていても姿は見えなくても応援し続けるという誓い＞
11 Re:Birth（Bonus track）
「master piece-PIANO Ver.-」の制作途中でできたうちの1曲で2022年作。
物語りは再生する＝Re:Birthという意味で本編終了後のここに持ってきました。
再生するための遠く険しい道のりを表現しています。
＜物語りは再生する＞
12 言の葉-kotonoha-（Bonus track）
「master piece-PIANO Ver.-」の制作途中でできたうちの1曲で2022年作。
今はもう会えなくなってしまった大切な友人へ贈った曲です。
和のテイストと神秘的な空気を演出したロックを表現しています。
＜遠くへ旅立った友人へ伝えたかった想いを乗せて＞
■ 今後の目標を教えてください。
年内の目標はLIVEをすること、そして数曲は新曲をリリースすることです。
長期的な目標は誰かに楽曲提供などしてみたいですね。
■ ファンと読者にメッセージをお願い致します。
いつも応援ありがとうございます。
10年前の自分は10年後にアルバムを2枚もリリースしたり、LIVEでステージに立ってBassを弾いている姿（カバーバンドですが）など想像もできないことです。
1つ言えることは、なにかをやろうと決めてやり切れば、できることってまだまだたくさんあるんだなと実感しました。
皆さんも「やりたいことはまずやってみる」「行きたい所には行く（LIVEでも旅行でも）」できない理由よりも先に行動してみてください。
きっといい結果に繋がると思います。
この度はこのような機会をいただき感謝しています。
本当にありがとうございます。
Masahiro Sugiyama, born in Mito City, Ibaraki. He is a vocalist, bassist, lyricist, composer and arranger.
Since the late 1990s, he has been playing bass in bands in the Kanto region, including his hometown of Ibaraki. After his last band disbanded, he switched to vocals and began to focus on producing solo songs.
Masahiro took a break from music activities in 2003, but resumed his activity in 2022. In December 2022, he released 「master piece-PIANO Ver.-」 and in December 2024, he released 「master piece -Band arrange Ver.-」, a reconstruction of 「PIANO Ver.」
■ Please introduce yourself to those of our readers who are not yet familiar with Masahiro Sugiyama.
Nice to meet you. I’m Masahiro Sugiyama, and I usually create music, play bass, and sing. My activity is mainly in Tokyo. If you like 90s rock, you’ll find my music easy to listen to, and I’d be happy if you could give it a listen at least once. (Among famous bands, I like X JAPAN, LUNA SEA, and Kuroyume.)
My music is also available on various streaming platforms.
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■ You took a break from music from 2003 to 2022. What was the trigger for you to resume your music career?
In 2021, I had the opportunity to compose music again after a long break, and I wrote a song called “Mirai,” which is also included in the album. It had been a long time since I was involved in music, and I struggled to create something satisfactory, so I asked a pianist to arrange the piano version based on my original draft. The completed sound exceeded my expectations and aligned perfectly with my vision. I thought, “With this quality, I could make an album,’ and that led me to boldly gather songs which I had created in the past and I included a few new ones, and started producing the album.”
Let’s talk about your album 「master piece -Band arrange Ver.-」
■ I understand that this album is a revision of your previous album 「master piece-PIANO Ver.-」, can you tell us how that happened?
There are three reasons for this.
First, I’ve never seen an artist release the exact same album without changing the track order, even though they’ve remastered and re-recorded it, so I wanted to try that.
Second, When I made the piano version of the songs, I was asked, “Are you a pianist? Do you like ballads?” a lot. Because I created the songs in a simple style with just piano and vocals, it was hard to convey my original image of the songs, and maybe because the cover also had a piano feeling and atmosphere, it was even harder to convey what I really wanted to convey. So I recreated it because I wanted to dispel the previous image and convey the original image of each song.
Thirdly, I’m actually a bass player, so it was a shame to make an album without me playing the bass in the piano version. So I overcame that regret by recreating it as a band arrangement version.
■ Are there any stories you’d like to share about creating this album that you found particularly memorable?
Recording vocals is a routine for me, but recording the bass was difficult after such a long time. It was a fulfilling period for me, though, as I played past songs and felt nostalgic while recalling those days, as I practiced phrases for the songs that I arranged for the band for the first time.
I also wrote another new song while working on this album.
(I’m currently working on finishing it).
It’s nice when unexpected things happen that lead to a next step.
■ What is the meaning behind the album title 「master piece -Band arrange Ver.-」?
It comes from the songs I have written; “from past to the present.” I have put together this album by selecting only those songs that I consider important.
I named the album “master piece” with the meaning of “all the pieces coming together = completion of the album.
■ Can you explain the concept of the album?
This is a piece that expresses “time“.
The album includes 10 main tracks, starting with “Mirai” and flows to “Fall Out” for the 6th track, which takes you to the second half of the album, and it ends with “A song of light” as the last track. All these three songs are songs which I wrote in the present and the others are songs I wrote in the past, so the whole album has the meaning of connecting to the future.
The bonus tracks are named 「Re:Birth」and「kotonoha」.
These two tracks were created during the production of 「master piece-PIANO Ver.-」, and adding both of them allowed me to complete the album
■ Please tell us something more about each song of the 「master piece -Band arrange Ver.-」 album.
01 未来-mirai-
This song is the reason for my resuming my music activities in 2022. It expresses an image where sadness, pain, and comfort intermingle with various emotions. As the first track that sets the tone for the quality of the album, I’ve placed the song that I most want you to hear.
<Thinking of the person who couldn’t exist, with the wish that by leaving an impression in the listener’s memory, it would connect to the ‘future’>
02 silence time
I wrote this song in 1997. It was the first original song for my band at that time. Since then, it has been dormant and unperformed. However, it was revived in 2022 during the creation of the piano version. I then rearranged it based on the piano version. This led to its completion in this song. Of all the tracks I recorded, this one was made at the time when I was most influenced by visual kei music, so I think it reflects that style. On the CD, the transition from the first to the second track matches my vision, so I’d like you to listen to that part.
<The timeline of ‘past, present, and future’—time is equal for all humans, and at the same time, we are all bound by it. This expresses the struggle of living while being bound by that time>
03 mother earth
In 2001, I created this song for my band, and later rewrote the lyrics and named it ‘mother earth.‘ I composed it with two melodies that change from low to high notes, and made the performance simple to allow for easy movement during live performances. This song also serves a connecting role within the album, fitting perfectly around the third track.
<Walking a lonely life on the vast earth, fading away in solitude, seeking the mother’s kindness in the final moment>
04 ghost
In 1998, I created the original song for my band. Among the songs we’ve released so far, this one has the most speed and each part has turned out to be close to my musical preferences. Fans of the visual kei genre would find this song easy to accept. I’d like to increase the number of songs like this in the future.
<Anxiety and liberation with no end in sight>
05 真世界-shinsekai-
This is the oldest song on the album, created in 1996. It has undergone numerous arrangement changes and re-recordings to reach its current form. It’s a song with very strong emotional attachment.
<Emptiness>
06 fall out
The original song was made in the 2010 and was completed upon resuming activities. It was a song that was difficult to express in the piano version, but I think the band arrangement changed its impression significantly. It serves as a track to transition into the latter half of the album. I also participated in 「NO VISUAL NO LIFE～COUNTER-CLOCKWISE～」 organized by Dr. Visual Noru, with the version titled 「fall out COUNTER-CLOCKWISE Ver」.
<Requiem for Myself>
07 eternal love
This is the first pop song I made in 1998. With this arrangement, I’ve tried to add a bit of rock flavor. From this song, the main part of the album switches to the pop side.
<Life-Sized Love Song>
08 joke
This is a song created at the time of the band’s formation in 2002 when we were active, expressing the emotions I held at that time. Back then, due to issues with the key of the vocal melody, it couldn’t be expressed in its original form, so it was completed with this release. For the backing vocals, Ray, a vocalist from a cover band, joined us.
<Impatience and Anxiety for the Future, the Resolve to Break Everything and Move Forward>
09 dearest
Originally, the original song was created in 2002 with the image of a ballad in mind. Due to the band’s disbandment, it was never performed, but I rearranged it for my solo activities. The guitar solo towards the end is a highlight I want you to listen to.
<To Someone Precious to You, with the Greatest Feelings from the Heart>
10 A song of light
A song written specifically for the 2022 piano version project. It’s the first cheer song I wrote, intended as the final track of the main album.
<A vow to support each other no matter what, even when far apart or unable to meet>
11 Re:Birth（Bonus track）
One of the songs that was created during the creation of the 「master piece-PIANO Ver.-」in 2022. The story signifies rebirth, which is the reason why I added it after the main songs. The song expresses the long and arduous journey towards rebirth.
<The Story is Reborn>
12 言の葉-kotonoha-（Bonus track）
One of the songs that was created during the creation of the 「master piece-PIANO Ver.-」 in 2022. This is a song dedicated to a dear friend whom I can no longer meet. It expresses rock with a Japanese taste and an air of mystique.
<Carrying the feelings I wanted to convey to my friend who has journeyed far away>
■ Please tell us your future goals.
My goals for this year are to perform a live show and to release a few new songs. My long-term goal is to try writing music for someone.
■ Please give a message to your fans and readers.
Thank you always for your support.
Ten years ago, I couldn’t have imagined that ten years later I’d have released two albums, or be on stage playing bass (in a cover band). One thing I can say is that once you decide to do something and follow through, you realize there are still so many things you can achieve. I encourage everyone to ‘try what you want to do first,’ ‘go to the places you want to go (whether for live performances or travel)’ —Take action before thinking about why you can’t do it.
I believe it will surely lead to good results.
I am grateful for this opportunity that you’ve given me.
Thank you so much.