TEXT: 長澤智典
Translation: JROCK’N’ROLL
それは、光をつかむための新たな幕開け!!nilfinity、ネット音楽界で話題を集めだした「ゼロイノン」について語る!!
nilfinityといえば、ダーク/ラウド/ゴシック/シンフォニックなど重厚かつドラマチックな音楽性が評価を得ている。2021年に発売されたフル・アルバム「ZOETROPE」には、nilfinityとして培った音楽性が確かな色を持って描き出されていた。言うなれば、「これがnilfinityだ!!」という姿勢をアルバム「ZOETROPE」は高らかに示していた。にも関わらず、nilfinityはアルバムを発売して間もなく表だったライブ活動を控え、約半年間に渡り水面下で新たなる動きを形作ってきた。
あれから約半年後となる7月10日、nilfinityは最新楽曲「ゼロイノン」をYouTube上で動画公開。日時を合わせるように、ライブという場を通して活動の再開をファンたちの前で告げた。何より嬉しい衝撃的だったのが、作曲・アレンジをKAZUKI(from LAID BACK OCEAN, ex ゼリ→) が担当。バンド初のアニメーション動画を沼田ゾンビが手がけた「ゼロイノン」に、進化したnilfinityの姿が映し出されていたことだ。絶望へ心地好く身を浸していたnilfinityが、「ゼロイノン」を通して光を求めてきた。そこには、どういう意味があるのか。その真相を、メンバーの歌蘭(Vo)と橘 涼介(G)に伺った。
もっと自分たちのレベルを上げるためや、視点を広げるための制作へ時間を費やす必要を2人とも感じていました。その時間を作るためには、思い切った行動が必要でした。
――今年の2月5日に、nilfinityは「nilfinityらしさを結晶した」アルバム「ZOETROPE」を発売。その直前では収録の曲のAccompliceがテレ朝系の番組のタイアップに決まったりと、ファンたちや関係者筋の間で高い評価を得ていました。きっとここからガツガツ攻めてく…と思っていたら、2月21日に活動を停止、約半年間表舞台から遠ざかりました。7月10日には赤羽ReNYでのレーベル主催公演のトリとしてふたたび表舞台へ戻ってきましたけど、「なぜ、表立った活動を止めたのか?」と思っている方も多いと思います。まずは、その真相から聞かせてください。
歌蘭 1月にライブ会場でアルバム「ZOETROPE」を先行発売。2月5日に全国CDリリースを行ない、まさに「ここから!!」という時期に、nilfinityは「一度ライブ活動を停止します」と宣言をしました。その宣言をしたときには、確かに「アルバムを発売したばかりなのにどういうこと?」という反応を多くいただきました。
橘 涼介 アルバム「ZOETROPE」は自分たちでも自信を持って「これがnilfinityです!!」と断言できる作品になりました。同時に、自分たちの中には「これまでとは異なる色をnilfinityに加えたいし、nilfinityの可能性を広げたい」欲求も強く芽生えていた。つまり、最高の作品を作り上げたからこそ、より高い次元へ進むためとにも、僕らは制作へ集中する時間が必要だったんです。
歌蘭 それまで月4~6本というペースでライブ活動を続けてゆく中、もっと自分たちのレベルを上げるため、視点を広げるための制作へ時間を費やす必要を2人とも感じていました。その時間を作るためには、思い切った行動が必要でした。
――それで、半年という水面下の活動時期を設けたわけだ。
歌蘭 そうです。その期間の中、多くの楽曲を制作・レコーディングしましたし、これからより力を入れようと思っているネットミュージックという場へ向け、動画制作にも力を注いできました。そのうえで、ようやくnilfinityが次のステージへ進める攻めの第一歩を踏みだせる自信を得たことから、作曲・アレンジ・エンジニアリングにKAZUKI(from LAID BACK OCEAN, ex ゼリ→) さんを迎えた「ゼロイノン」を制作。Adoの「ギラギラ」などのイラストを手がけている沼田ゾンビさんにイラストをお願いし、動画を作り上げ、活動の再開に合わせて公開したわけです。
――より、進化した姿や新たな展開を作るうえでも、半年という水面下の日々は必要だったわけですね。
歌蘭 nilfinityという存在が、もう一段上に進むために、いろんな殻を打ち破るうえでも必要な期間だったと思います。
2人以外の血も入れてみたい気持ちがお互いにあったことも大きかった。
――これまでずっと、橘さんが作曲を手がけてましたよね。にも関わらず、外部の方を起用したのは正直驚きでした。
歌蘭 nilfinityに新しい色を加えたい想いを持ったことが、一番大きな理由としてあることでした。もちろん、彼(橘 涼介)の作る楽曲がnilfinityの世界観を確立してきたわけだし、これからも彼の作りあげる新曲を形にし続けて行きます。実際にレックも終わっている曲もあれば、すぐにでもライブで披露できる段階まで作り上げている曲もあります。しかし同時に、この2人以外の血も入れてみたい気持ちがお互いにあったことも大きかったんです。LAID BACK OCEANのKAZUKIさんにお願いをしたのは、もともとnilfinityのプロデューサーと繋がりがあった中、紹介を受け、「この人は」と思ったこと。それと、これまでKAZUKIさんは自分のバンド以外で楽曲提供をしたことがないとおっしゃっていたので、だったら、その初めてをnilfinityが奪ってしまおうとお願いをしたところ、快く引き受けてくださいました。KAZUKIさんなりにnilfinityの現状、今後の進化をたくさん考えて曲を提案してくださったと思います。
沼田ゾンビさんに関しては、作品の数々を見て、すごく気に入っていたことから、思いの丈を思いきり込めつつ依頼のメールをお送りしたところ、快く引き受けてくださいました。本気でお願いした方々が作品を手がけてくださったように、本当に嬉しいことでしたね。
――橘さんも、自分以外の血を求めることには賛成だったわけですよね。
橘 涼介 もちろん、これまでのnilfinityの世界観を形作ってきたのは自分の楽曲だというプライドはあります。だけど、そこには固執してないというか、こだわりを持たないようにしています。理由は、「こうでなきゃ」という意識を持ってしまうと、本当なら見えるはずのものも視野や意識が狭くなって見えなくなってしまうからです。今回のように、他の方の血をnilfinityに注ぐことに関しても、それでnilfinityが良い方向へ進むのなら嬉しいこと。むしろ、大歓迎です。実際に「ゼロイノン」が生まれたとき、その気持ちは確信に変わりましたからね。
――ということは、今後もいろんな新しい血を入れ込んでくということですよね。
橘 涼介 すでに、7月10日に行なった復活ライブのとき、「ゼロイノン」に加え、もう1曲、異なる布陣で作り上げた楽曲を披露しているように、そこは今後も続けていきます。もちろん、自分の楽曲も変わらず形にし続けていきます。
歌蘭 実際に新しい血を取り入れたことはとても好評で、「ゼロイノン」のMVを入れたtwitter動画は、3日間で1万以上の再生やいいねをされました。それまでが云々ではなく「格好いいものは格好いい」といいますか、本当に良い作品を作れば、それは評価されるのを自分たちでも実感できましたし、「興味を持ったものには、変なこだわりを持つことなくやっていこう」という気持ちがさらに強くなりましたね。
作詞のスタイルを変えたのではなく、その楽曲が呼び起こした言葉を書き記した結果、これまでとは違う表現になっていたということ。
橘 涼介 「ゼロイノン」はヘヴィな曲調にも関わらず、サビからパッと広がってゆくポップセンスとか、自分じゃ絶対に作れないスタイル。KAZUKIさんの楽曲が、nilfinityの中へ新しい風を吹かせてくれました。
歌蘭 KAZUKIさんからはデモ音源を3曲いただいたんですけど、どれも衝撃的。その中でもとくに「ゼロイノン」は、nilfinityらしさの似合うダークな要素の中へさりげなくポップさを与え、聞きやすさという魅力を与えてくれました。聞いた瞬間から、「これ、歌いたい」と思えていたくらいに衝撃的な楽曲でしたね。
橘 涼介 だって、作詞のスタイルも変わったよね。
歌蘭 そうなんです。ただし、作詞のスタイルを変えたのではなく、その楽曲が呼び起こした言葉を書き記した結果、これまでとは違う表現になっていたということ。これまでnilfinityの歌詞と言えば、絶望を言葉にするというか、心の深い闇を表現してゆくことが中心でした。わたし自身も、絶望の感情などをえぐり取るように書き綴ってきたように、本当に救いのない歌詞が多くありましたし、それは、これからも変わらないこと。実際、その闇や痛みに寄り添うことで心救われれば、「わかる!!」と共感や共鳴してゆく人たちも多く現れれば、そういう人たちがnilfinityの音楽を好きになってくれました。だけど「ゼロイノン」の歌詞は、これまでよりも明るく世の中へ目を向けたように、だいぶ前向きな心情で思いを書き記しています。
橘 涼介 それまでは、人間不信の塊みたいな人の書く歌詞だったのにね(笑)。
歌蘭 それは、正解(笑)。
橘 涼介 これまでに歌蘭が書いてきた歌詞は、どれも「あえて口にはしないけど。でも、誰もが感じたことのある心情だよね」という痛みを伴った思いを言葉にしていました。だからこそ、時間が経つごとに。その想いの理解を深めるほど、一つ一つの言葉がジワジワと心に染み込んできてたんですね。でも、今回の「ゼロノイン」では前向きな考えにスイッチしてるというか、カラッとした楽曲の雰囲気にも合った歌詞になっています。とくに「信じてみるのも ワルクナイサ」という歌詞を読んだときには、すごく前向き!!と思いました。
歌蘭 「ゼロイノン」とは、「的を得る」「焦点を絞る」などの意味を持つ「ZERO IN ON」の略。この歌詞は、「突き進むべきところへ焦点を絞る」という想いを持って書いています。「ゼロノイン」も全体的にネガティブな歌詞ですし、絶望を覚えてるんだけど。でも、「何を信じればいいのか」「何が一番大事なのか」という答えを探しながら、そこから次第に気持ちが前向きに変わっていく心情をここには記しました。一見、暗い歌詞に思われるかも知れませんけど、わたしにとっては心情の移り変わりを輝くように明るさMAXで書いた歌詞なんです。
橘 涼介 最後にちゃんと前を向くところがいいよね。
歌蘭 曲調も、歌詞も、そう。nilfinityとしての揺るがない芯を持ちながらも、そこから新たな枝葉を広げた、その最初の姿が「ゼロイノン」。これからも、表現の枝葉を広げていけたらいいなと思っています。
今は、ネットを使っての発信力を高めた表現に力を入れています。
――これから、どんな風に表現の枝葉を広げてゆくのか楽しみです。今はライブ本数を絞りながら、1本1本の質を高めていますよね
歌蘭 本当なら全国ツアーをやりたいし、支持の高い海外にももっと攻めていきたいんですけど。今もまだライブを行なうのは厳しい環境のように、現在は本数を絞り、より意味を深く持たせたライブをやっています。その変わり、今はネットを使っての発信力を高めた表現に力を入れています。それにネットなら、世界中の人たちとの繋がりも深くしていけますからね。
――「ゼロイノン」の動画を公開して以降の反響はどうですか?
歌蘭 動画コンテンツの面白さは、最初はみんな先入観なく、見たときの音と絵の印象で楽曲を判断してゆくところ。純粋に音に対しての好評が多いのも、そこが要因なのかなと思っています。そのうえで、後で歌詞もじっくり触れてくれたらなと思っています。
橘 涼介 動画コンテンツやサブスク展開などネットアプローチを強めたことで、SNS上のフォロワー数も増えるなど、確実に新しい人たちの目や耳に触れています。それが見えているからこそ、今はそこに力を注ごうと思っているのは、もちろん。すでに新しい動画コンテンツも作ろうと制作を進めています。これは言っていいのかな?ノーカットのMVとかね。
歌蘭 次は誰にイラストを頼もうかなと考えながら、水面下では次々と新しい動きを作っています。もちろん、ライブ面でも、いろんな展開を進めていますから。1つの楽曲を1つのプロジェクトとして、また色んなnilfinityを見せていけたら良いなと思います。
橘 涼介 「ゼロイノン」をきっかけにnilfinityを好きになってくれたら、ぜひ公式YouTubeチャンネルも観てください。そこには過去のライブ動画などもあるように、これまでのnilfinityの歩みや音楽にも触れてもらえたら嬉しく思います。
歌蘭 「ゼロイノン」はYouTube動画限定で公開すれば、今後もネット上で新しい音源も出していこうと思っていますが、もちろん、ゆくゆくはCD音源としてのリリースにまで持っていくつもりです。気になった方は、まずnilfinityの動きを。そして音源を追いかけてくれたら嬉しいです。
歌蘭(Vo)コメント
ゼロイノンは、尊敬する二人のミュージシャン、クリエイターの方にお力を借りました。作曲・アレンジ・エンジニアリングをKAZUKIさん(from LAID BACK OCEAN , ex ゼリ→)バンド初のアニメーション動画はイラスト・動画:沼田ゾンビ さんに制作して頂きました。今までのニルフィニティに新たな力が入ったことで新しいバンドの一面が見せれたと思います。歌詞も今までと書き方が変わってリズムや語感を大事にしました。段々と変わっていく少女の心の中を表現しています。今までニルフィニティを知らなかった人達にもぜひ聴いて欲しいです。
橘涼介(Gt) コメント
約半年振りとなるライブに向け、これまで以上に様々な方々の協力の中、水面下で活動する事が出来ました。新曲「ゼロイノン」はLAIDBACKOCEAN、KAZUKIさんより、ヘヴィとポップが絶妙に融合した極上のパワーチューンを制作して頂きました。これまでのニルフィニティには無かった角度から光を当てて頂きこれにより、僕らの新たな可能性を見出す事が出来たと思います 。
KAZUKI コメント
ニルフィ二ティ復活、第一弾の作品ということで、僕なりの祝砲を放たせていただきました。エッジの効いたギター・リフと相反する美声&メロディー、そして沼田ゾンビさんのアニメーション動画との融合が心地いい!ニルフィ二ティの未来がさらに楽しみになる作品になったと思います。是非ご視聴を!!
It’s a new beginning to seize the light!! In this interview, nilfinity will talk about “ZERO INON”, which has become a hot topic in the online music world!!
With the introduction to nilfinity, a band that has gained a reputation for their profound and dramatic musicianship, that contains specific influences such as dark, intricate, gothic, and symphonic. In the full-length album “ZOETROPE” released in 2021, the musicality cultivated as nilfinity was depicted with certain colors. In other words, “This is nilfinity!!” That’s the attitude that the album “ZOETROPE” shows you. In spite of this, nilfinity refrained from holding live shows soon after the release of the album. However, for the last six months they have been busy shaping a brand new movement.
On July 10, about half a year later, nilfinity released a MV of their latest song “ZERO INON” on YouTube. As if to coincide with the date and time, they announced the resumption of their activities in front of their fans through a gig. Also it is surprising that KAZUKI (from LAID BACK OCEAN, ex-Jelly→) was in charge of composition and arrangement. “Zero Inon,” was the band’s first animated video which was created by Numata Zombie, the MV showed an evolved nilfinity. Nilfinity, who was comfortably immersed in despair, sought light through “Zero Inon.” However what is actually the meaning behind this all?
This time we asked the members of the band, Karan (Vo) and Ryosuke (G), about the truth behind this.
We both felt that we needed to spend more time on production to raise our level and broaden our perspectives. In order to make time for this, we needed to take drastic action.
On February 5th of this year, nilfinity released the album “ZOETROPE“, which “crystallized the nilfinity style“. Just before the release of the album, the song “Accomplice” was chosen as a tie-up for a TV program, and the album was highly praised by the fans and the people involved. Everyone was sure that they were going to “attack with full power” from here… but they stopped their activities on February 21 and stayed away from the stage for about six months. On July 10th, they came back to the stage as the last act of a label-sponsored show at Akabane ReNY. I’m sure there are many people who are wondering, “Why did you stop your live activities?“
――So first of all, please tell us the truth about it.
Karan: This January, our album “ZOETROPE” was buyable in advance via our liveshows. The nationwide CD release was on February 5. This was also the time when nilfinity announced that we were going to stop our live activities. When we made the announcement, we received a lot of responses like, “What do you mean??!! Didn’t you just release an album?”.
Ryosuke: The album “ZOETROPE” is a release that we can confidently say “This is nilfinity!”. At the same time, we had a strong desire to add a different color to nilfinity, and to expand the possibilities of nilfinity. In other words, because we created the best work, we needed time to concentrate on the production in order to move to a higher level.
Karan: While we had been performing at our pace of “four to six shows” a month, we both felt the need to spend more time on production to improve our level and broaden our perspectives. In order to make time for this, we had to take drastic action.
――Oh, so that’s why you set up a six-month period of taking a break from live activities.
Karan: That’s right. During this period, we have produced and recorded many songs, and have also been focusing on video production for the internet, which is something that we plan to focus on more in the future. Also, nilfinity finally gained the confidence to take our first aggressive step to the next stage, and created “ZERO INON” with KAZUKI (from LAID BACK OCEAN, ex Jelly→) as the composer, arranger, and engineer. We asked Numata Zombie, the illustrator of Ado’s “Giragira,” to do the illustrations and to create the video. When we resumed our activity we shared the brand new MV.
――So it was necessary to take a six months break in order to evolve into the next level.
Karan: It was a necessary period of time for nilfinity to break out of our shells in order to take our existence to the next level.
We both felt it was important to try adding “blood” from other people.
――Up until now, Ryosuke had been composing the music, right? To be honest, we were surprised that you hired an external composer.
Karan: One of the biggest reasons for this was the desire to add new colors to nilfinity. Of course, the songs that Ryosuke creates have established the world view of nilfinity, and we will continue to shape the new songs that he creates. Some of the songs have already been re-recorded, while others are ready to be performed live. But at the same time, we both felt it was important to try adding “blood” from other people. The reason why we asked Kazuki from LAID BACK OCEAN is that he had a connection with our original producer of nilfinity and our producer thought “oh, maybe KAZUKI would be a good choice” and introduced us to him. Also, since KAZUKI said that he had “never” provided music for anyone other than his own band, we asked him if nilfinity could be the first band to produce songs for, and he gladly accepted. KAZUKI proposed the song with a lot of thought about the current state of nilfinity and its future evolution.
Regarding “Numata zombie” we had seen a number of artworks and we really liked them, so we sent an email requesting to work with us with all heart and soul and so “Numata zombie” gladly accepted our request.
We felt really happy that the people we requested to help us, created a wonderful work together with us.
――So Ryosuke, you were also in favor of seeking blood other than your own, right?
Ryosuke: Of course, I take pride in the fact that it is my music that has shaped the world of nilfinity so far. But I don’t stick to it, or rather, I try not to be particular about it. The reason for this is that if you have a sense of “this is the way it should be,” you will not be able to see what you should really be able to see because your vision and awareness will be narrowed. It would be great if nilfinity would move into the right direction when we pour other people’s “blood” into nilfinity like we did now. I’m really standing behind it, when “ZERO INON” was born, the feeling turned into conviction.
――That means you will continue to bring in all kinds of new blood, right?
Ryosuke: We have already performed “ZERO INON” and another song created by a different lineup at our revival live on July 10, and we will continue to do so. Of course, I will continue to shape my own music as well.
Karan: Actually, the introduction of “new blood” was so well received that the “twitter tweet” containing the music video for “ZERO INON” received over 10,000 views and likes in just three days. It’s not about what happened before, it was about “cool is cool“. We were able to realize that because if we do really good work, it will be appreciated. So our feeling of “Let’s do what we really wanna do without any weird obsessions.” has even become stronger.
It’s not that I changed my lyrical style, but that I wrote down the words that the song evoked, and as a result, I was able to express myself in a different way than before.
Ryosuke: In spite of the heavy tone of “ZERO INON“, the pop sense that spreads out from the chorus is a style that I would never be able to create before, with that Kazuki’s ideas has brought a new vibe into nilfinity.
Karan: KAZUKI gave us three demo songs, and they were all amazing. Among them, “ZERO INON” gave a subtle pop to the dark elements that suit nilfinity, and gave it the appeal of being easy to listen to. It was such an amazing song that I knew I wanted to sing along with it from the moment I heard it.
Ryosuke: It’s also because the style of lyrical writing has changed, hasn’t it?
Karan: That’s right. However, I didn’t change my style of lyric writing, but rather, I wrote down the words that the song evoked, which resulted in a different expression. Until now, nilfinity’s lyrics were mainly about expressing despair or the deep darkness of the heart. As I myself have been writing about my feelings of despair as if I were gouging them out. I’ve written a lot of really dark and gloomy lyrics and that’s something that will never change. In fact, if there are people who can sympathize with my lyrics and resonate with “understanding” them, people whose hearts can be saved by “darkness and pain“, those people will love the music of nilfinity.
Ryosuke: Until then, the lyrics were written by someone who seemed to be a massive misanthrope. (laugh)
Karan: That’s true (laugh)
Ryosuke: All of the lyrics that Karen has written so far have been “I don’t dare to say it, yet it’s a feeling that everyone has felt before”. Those painful taboo feelings are put into words. That’s why, over time, the more you deepen your understanding of those feelings, the more each word slowly seeps into your heart. But for “ZERO INON,” the lyrics switched to a more positive outlook, which fits with the crisp atmosphere of the song. Especially when you read this part of the lyrics, “It’s also alright to believe in it,” feels very positive!!
Karan: “ZERO INON” stands for “ZERO IN ONE,” which means “to get the target” or “to focus on”. I wrote these lyrics with the idea of “narrowing the focus to where we need to push forward” The lyrics of “ZERO INON” are generally negative, and I remember feeling hopeless. But as I searched for answers to “What should I believe?” and “What is the most important thing?” I wrote about the feelings that gradually changed my feelings positively. At first glance, you might think the lyrics are gloomy, but for me, I wrote them with maximum brightness so that the changes in my feelings would shine through.
Ryosuke: It’s nice to look forward “at the end”.
Karan: Yes, the tune and lyrics are like that. Also, while having an unwavering core as nilfinity, we have expanded a brand new evolution, and the first of this evolution is “ZERO INON”.
Right now, we are focusing on expressing myself through the Internet with more power of communication.
――We’re looking forward to seeing you evolve even more. However right now you will continue your LIVE break to improve your quality right?
Karan: That’s right, however we would love to do a national tour as well we would love to go overseas. Also the current situation makes it harder to perform live, so we try to limit the number of gigs in order to give each gig a deeper meaning. Instead, I’m now focusing on expressing myself through the Internet with more power of communication. Besides, if you use the internet, you also can deepen your connection with people all over the world.
――How has the response been since the release of the “ZERO INON” MV?
Karan: The interesting thing about video content is that at first, everyone judges the music based on their impressions of the sounds and pictures they see, without any preconceptions. That’s one of the reasons why there are so many positive comments about the pure sound. We also hope that people will take the time to read the lyrics after watching the MV.
Ryosuke: As we have strengthened our approach to the Internet, including the development of video content and subscriptions, the number of followers on SNS sites has increased, and we are certainly touching the eyes and ears of new people. Of course, because we can see this, we are now going to focus our efforts on that. We’re already working on creating new video content. (Is it okay to spoil this?) Such as an uncut music video.
Karan: We’re thinking about who we should ask to do the illustrations for our next videos, and we’ve making new moves, one after another in the background. Of course, we’re also working on various developments in terms of live shows. We hope we can show everyone many different aspects of nilfinity again, using just one song as one project at each time.
Ryosuke: If “ZERO INON” has made you like nilfinity, please visit our official YouTube channel. We hope that you will be able to learn more about nilfinity’s history and music through the videos of our past live shows.
Karan: For now “”ZERO INON” is only released as a YouTube video. However, we will continue to release new songs on our SNS channels. And of course, the songs eventually make it to a CD release. If you’re interested, please check out our older releases as nilfinity first. If you still are interested we hope you will continue to chase after us!
Comments
Vo. Karan
ZERO INON was created with the help of two respected musicians and creators.
- Composed, arranged, and engineered by KAZUKI (from LAID BACK OCEAN, ex Jelly→) .
- Our first animated video was illustrated and animated by Numata Zombie.
- We were able to show a new side of the band by adding a new strength to the nilfinity that we have been doing.
- The lyrics were also written in a different way than before, by emphasizing the rhythm and sense of words. I tried to express the gradual change in a girl’s mind.
Also it would make us happy if people who have never heard of nilfinity would listen to the song and to us.
Gt. Ryosuke
In preparation for our first live show after a break of about half a year, we were able to continue working with the cooperation of more people than ever before. The new song “ZERO INON” was written by KAZUKI from LAID BACK OCEAN, and is a superb power tune with a perfect fusion of heavy and pop. We are very happy to have this song shine from an angle that nilfinity has never shown before, and we believe that this song will open up new possibilities for us.
KAZUKI
This is the first release since nilfinity’s revival, But it’s also a celebration of my own first release. Karan’s beautiful voice and also the melody that contradicts the edgy guitar riff plus the animated video which Zombie Numata created makes it a wonderful combination and turns ZERO INON into an amazing song! All this together makes me even more excited about the future of nilfinity. So please check it out!
★インフォメーション★
◯ライブスケジュール◯
8月15日(日) 大塚Hearts
9月5日(日) 巣鴨獅子王
9月25日(土) 恵比寿club aim(TWO MAN LIVE)
10月23(土) 恵比寿club aim
11月12日(金) 都内某所
11月大阪某所
2021年発売NEWアルバム ZOETROPE
ゼロイノン / ニルフィニティ
ニルフィニティ復活の楽曲はKAZUKI(from LAID BACK OCEAN , ex ゼリ→)制作のロックナンバー人気イラストレーター沼田ゾンビの映像で公開
作曲・アレンジ・エンジニアリング:
KAZUKI(from LAID BACK OCEAN , ex ゼリ→)
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イラスト・動画:
沼田ゾンビ
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